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え、ほんとに日本のバンドなの?インディーなガールズバンド TAWINGS(トーイングス) “Invisible”

TAWINGS – Invisible (Official Video)

 

初めて聴いた時「え?ほんとに日本のバンドなの?イギリスのポストパンクバンド?」と思った。ローファイでシンプルな単音のギターフレーズ、気だるくってぼんやりしたメロディーライン。こんな雰囲気出せるなんて、日本人のガールズバンドじゃないでしょ。

なんとなく食わず嫌いしながら聴いてなかったけど、まんまとハマってしまった日本のガールズバンドTAWINGS(トーイングス)の”Invisible“をご紹介。

こんな人にオススメ
日本のバンドだけどイギリスのポストパンクみたいな雰囲気が好き

ローファイなゆるゆるガールズバンドが好き

世界のガールスバンド/SSWの流れを組むポストパンクバンド

 

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🆕TAWINGS 18AW🆕

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日本のガールズバンドであるTAWINGS(トーイングス)。ギターボーカルのCony Plankton(コニー・プランクトン)、ベースのeliy、ドラムのYurikaからなる、どこか海外のインディーバンドを感じさせる「余白」を感じる音楽を鳴らすバンドだ。

ローファイなサウンドといい意味で「やる気がない」ようなダルさが魅力だと僕は思う。一般的に日本のガールズバンドはどうしてもヴィジュアル先行して、サウンドだけで評価されるバンドってあんまりいない。アイドル文化が強いし、ヴィジュアルと音楽の関係は切っても切り離せない。でもTAWINGSに関しては「サウンド」から入っていけるなかなか珍しいバンドだ。

海外のガールズバンドやSSWが来日した際にオープニングアクトを務めることも多く、先日来日したスペインのガールズバンドHinds(ハインズ)や、アメリカのJapanese Breakfast(ジャパニーズブレックファスト)、さらにはニュージランドのFazerdaze(フェザーデイズ)の来日の時も共に出演している。

「可愛らしくって、構成がきちっと整えられていて、音が詰まった可愛い」音楽が日本では受けがいい。一般的には。

しかしTAWINGSの音楽は真逆をいく。きっとそういったインディペダントな雰囲気が海外で活動するアーティストと親和性が高いのだと思う。ボーカルのコニー・プランクトンは高校生の頃レッドツェッペリンのコピーバンドをやってたというぐらい。

今年来日を果たしたGoat Girl(ゴートガール)とかDream Wife(ドリームワイフ)のようなイギリス由来のサウンドっぽいので、日本のバンドを聴かない人でもきっとすんなり気に入ってしまうはず。

Goat Girl – The Man
Dream Wife – Somebody

まぁバンドの雰囲気として一番近いのはHindsかなと思う。

Hinds – Finally Floating

いい脱力感


シンプルなギターフレーズと、メロディーがあるような無いような曖昧なラインと脱力したボーカルが効いていて心地いい。いい意味で「完璧に完成されすぎていない」音楽だ。映像だってローファイで、昔のバンドのツアードキュメンタリーみたいでかっこいい。

この余白をガンガンとっていくスタイルって日本じゃあんまり受けない印象はある。多分海外に住むインディーが好きなリスナーの方が響くようなサウンドだ。

とはいえ、一般的な日本のガールズバンドが好きな人にも一度騙されたと思って聴いて欲しい。すでに発見されつつあるけれど、今のうちに知っておけば耳の早いリスナーになれるはずだ。

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ガレージロック、でもポップであることを捨てない DREAM WIFE “Somebody” 目の前が開けるような爽快感。Japanese Breakfast “Everybody Wants To Love You” チルタイムにはこの曲。Fazerdaze “Little Uneasy”