ギターレスの4ピースバンド、Sebastian X “ワンダフルワールド” 。
変わった編成だけど、底知れないパワーを持っているバンドだ。
癖の塊みたいなメンバーなんだけど、歌詞も歌声も曲もとにかくまっすぐにあなたに向かってくる。変なひねりはない。届けたい音楽をどストレートに投げ込んでくる感じ。
ギターがいないぶん、ベースとキーボードが暴れまわるスタイルも案外はまっていて気にならない。むしろ、Sebastian Xとしての根幹をなす要素だと思う。
まぁなんといっても、ボーカルの永原真夏の歌がとにかくまっすぐで透き通っていて芯が強い。僕自身、歌が好きなバンドってあんまりいないのだけどSebastian Xになると話は別。もちろん音源も素晴らしいのだけど、ぜひライブを観にいってほしい。活動を休止した期間もあったのだけど、最近また再開してライブを行うようになっている。
9年前ぐらいだろうか、初めて観たライブではお客さんが20人ぐらいしかいなくって、フロアに椅子と机が並んでいるような会場だった。そこから5年後には、恵比寿リキッドルームを満員に埋めるライブをやった時にはさすがに泣いた。多分インディーバンドを追いかける人のモチベーションってこれなんだな、と。
とにかくエネルギッシュで、ステージ上を動き回り、ベースの弦を切りながらも観るものを問答無用で感動させてしまうバンド、Sebasitan Xをぜひ聴いてみてほしい。そして良ければライブを見にいってほしい。
次回予告 踊ってばかりの国 “!!!”
踊ってばかりの国、メンバーチェンジを繰り返して独自のサイケデリックなロックを届け続けるバンド。僕が個人的に気に入っている”!!!”という曲をご紹介。ちょっと寂しい夜なんかに聴きたくなる曲だ。次回もお楽しみに!