The ラブ人間のベースだったおかもとえみがボーカルで、テレフォンズのベースだった長島涼、ドラムは元Mirrazの関口塁など数年前の日本のロックの真ん中にいた人たちが中心にバンドを結成している。高校生〜大学生ぐらいの頃、この辺りのバンドを聴いて育った身としてはこのメンツ自体に惹かがち。
「夜にダンス」は王道を行く「The ポップソング」だ。ボーカルの可愛らしい雰囲気からしてちょっと意外なソウルを感じる力強い声。そしてとにかくキャッチーなメロディ。男女混合のシティーポップバンドってもう食傷気味かなと思ったんだけど、全然いける。
言葉を選ばずに言うのだけどオシャレな音で音楽やってるバンドにありがちな「イキってる感」みたいなのがない。気取ったシティーポップという雰囲気は無く、メンバーのキャラクターや歌詞のストレートさなどから「隙」がある感じ。
ラップパートもあるんだけど、そこまでゴリゴリに韻を踏んだ「ガチ」のラップでは無い。バンドのキャラクターに合った「音数を詰めすぎない、突き詰めすぎない」ユルさがある。聴く人がノーストレスで聴くことができるところが、魅力の1つに思った。
僕がいつも紹介するバンドとはちょっと毛並みが違うJポップ的な「ポップバンド」なんだけど、きっと普段音楽をたくさん聞くタイプじゃない人にもスッと馴染むはずだ。夏の夜の帰り道に口ずさみたくなる気持ちよさ、ぜひあなたのプレイリストに追加しておくことをオススメする。
ちなみに僕はこちらの「tofubeatsがおかもとえみの自宅に訪問する」企画で知ったんだけど、この動画を見れば「きっとフレンズってゆるい雰囲気が漂ってるバンドなんだろうな〜」と和むことができる。こっちもオススメ。
フレンズが好きなあなたには OOHYO “Papercut”
