音楽・カルチャーなどを扱う、アメリカはロサンジェルスを拠点に活動するメディアであり、YouTubeチャンネルのSUPER DELUXEが”Kanye West as a Tame Impala”を公開している。
日本語でタイトルをつけるとすると「カニエウェストがテームインパラみたいな曲を作ったら」と言ったところ。
僕も興味本意で聴いてみたんだけど、これがなかなかのクオリティ。こんなにテームインパラのサイケロック・ポップにカニエウェストが合うだとは思わなかった。発想自体がすごい。
歌詞は過去のインタビューから引用している
この曲、どこがすごいかというと「歌詞を全て過去のインタビューから引用している」ところだと思う。
曲とともに流れる映像もインタビューで話すカニエウェスト。よくここまで自然な形に作り上げたな、と思わざるを得ない。
文脈もめちゃくちゃだったり、意味が通っているのかよくわからないけれど、カニエウェストが
It is not the illegal not to listen to the music.
It is illegal to be naked.
「音楽を聴かないことは違法じゃない。」
「違法なのは裸になることだ。」
I’m Shakespeare in fresh
「俺は現代のシェイクスピアだ」
When you don’t feel like playing with a cat, that’s racism
「もし猫と遊ぶ気にならないんだったら、それは人種差別だね」
I’m so frustrated Walt Disney Nike Google
「ウォルト・ディズニー・ナイキ_グーグルにイラついてるんだよ」
正直、僕自身カニエウェストが大好きかと言われるとそうでもないのだけど、こんな表情豊かでめちゃくちゃなことを言っている(ように編集されている)彼を見るとファンにならざるを得ない。
音自体はテームインパラ+MGMT
肝心の曲自体のクオリティも実に高い。
確かにテームインパラのような美しいメロディーとサイケデリックな世界観、案外歪んでいるベースなどは”The Less I know The Better“のようで引き込まれる。
一方で、アクセントをつけるベースはまるでMGMTの”Electric Feel”みたいだ。
サイケデリックでいながらポップであるテームインパラとMGMTのいいところどりみたいな音楽に仕上がっている。ぜひ興味本位で聴いてみて欲しい。軽い気持ちで聴いたら「結構似てるし普通に曲としていいやん!」となること請け合い。
Tame ImpalaとMGMTのオススメはこちらから!


