執筆実績はこちらから

サイケデリック感が増したドリームポップ。Hazel English “Shaking”

Hazel English – Shaking

 

アメリカはカリフォルニア州オークランドをベースに活動するシンガーソングライターであるHazel Englishが2年ぶりのシングルとなる”Shaking“をリリースした。

前作のアルバム“Just Give in / Never Going Home”は僕の2017年ベストアルバムのうちの一つだった。Hazel Englishをはじめ2017年前後に才能ある女性シンガーソングライターが次々に登場したことも記憶に新しい。昨今のムーブメントを作った一人であるHazel Englishの新曲について書いていきたい。

サイケロックのニュアンス

前作ではドリーミーでポップ、爽やかなインディーロックと言える楽曲を中心にアルバムが構成されていた。が、”Shaking“はサイケデリックな楽器の音色が盛り込まれている。メロディーは”Hazel English“らしさがきっちり留められているが、コーラスワークやCメロの聴こえ方が実にサイケデリックだと思った。

さらに、歪んだギターサウンドは前作では重用されていなかった。しかし”Shaking”では曲を推進していくベースになっている。

MVは60年代のようなヒッピーカルチャーにフォーカスを当てたような演出。Hazel English自身がカルトの教祖のような振る舞いで、長髪の男たちを従えていたり。

Cメロの歌詞なんてまさに「教祖」って感じ。私はあなたの女王様って歌っているぐらいだ。ヒッピーカルチャーの中には、きっとこういうカルト集団がいたんだろうなぁ。

Get down on your hands and knees
Baby beg for me
Tell me that I am your queen
Maybe I’ll set you free

こういったMVのテーマ自体が、曲自体を「サイケデリック」に聴こえさせていることも否定できない。が、前作に比べて開放的でテンションが高め、そしてハッピーな”Shaking“のリリースは今後のアルバムへの期待を高めてくれる。

Hazel Englishが好きな人にはこちらの記事もおすすめ

チルタイムにはこの曲。Fazerdaze “Little Uneasy” 「映画で女の子が街から街へ車で渡るときに流れる劇中歌」みたいなエモ。Clairo(クライロ) “Bags” 泣きメロがエモい。Soccer Mommy(サッカーマミー) “Cool” インディーロックなドリームポップ Fanclub “Leaves”

PR : 最近Spotifyのプレイリスト作りました

“Shaking”も入ったSleepyhead_Blogのプレイリストを最近作成した。

主にインディーロック/ポップ、シンセ/ドリームポップのアーティストを世界中からピックアップするプレイリスト。ぜひ聴いてみてほしい。

気にいったらフォローよろしくお願いします。