こんにちは、Sleepyhead(@SleepyHead_blog)です。
僕がイケてるバンドをご紹介していくシリーズ、Music Heads第9回目。
今回は本当に変態的な才能を持っているマルチプレイヤー、Louis Cole(ルイス・コール)について。
Louis Cole(ルイス・コール)
前回ご紹介したジャンルごちゃまぜバンドKNOWER(ノウワー)のドラムであるLoius Cole(ルイス・コール)のソロプロジェクトだ。
このルイスコール、KNOWERではドラムを叩いているが実はマルチプレイヤー。
この”Thinking”のMVを見てほしい。画面上に配置された窓には、ドラムやキーボード、ボーカルを担当するそれぞれの「ルイス・コール」が見える。全部自分でやっちゃうDIY感に、マイケルジャクソンを感じる高音のボーカルと、身体を横に揺らしたくなるリズム感。完璧である。
しかしキーボードでシンセやベースの音を打ち込みつつ、ドラムは生音で演奏するため人工的な雰囲気ながらも「生」な音楽に仕上がっている。
雰囲気としては「レトロゲームのBGM」。ファミコン時代の電子音を今風にアップデートしたようなゴリゴリのシンセサウンドに、気持ちいいリズムが乗っかって来るファンクさで、聴く人を踊らせてくれる。
銀行口座をチェックしたくない
正直歌詞はめちゃくちゃで、ふざけてるのか真剣なのかよく分からない。
この”bank acount”という曲は文字どおり「銀行口座をチェックしたくない、銀行口座をチェックするの怖すぎ(I don’t want to check my bank account, I’m too scared to check my bank account)」の2文をずっと繰り返すだけである。
まぁ確かに死ぬほど散財してクレジットカード引き落としが終わった後はこんな気持ちになったりはする。
ただ曲自体はめちゃくちゃかっこいい。シンセの音がメインになるポップソングだけど、ドラムのイかれたテクニックが効いている。
顔面をぶたれ続ける曲
歌詞の内容は、小型の飛空船(Blimp)で女の子をナンパしているだけ。「俺の小型飛空船に乗ってかない?(Do you wanna ride in my blimp? Girl.)」みたいなフレーズを一生繰り返し続けるシュールな曲。しかし疾走感があり、ドラムソロが短いながらもクールなので個人的にはこの曲が一番好き。
上でも紹介した通り、ビデオでは小窓にドラムやボーカル、キーボードを弾くルイス・コールが現れるのだが、曲中のハンドクラップに合わせてルイスコールがぶたれ続けるのである。
左上のウィンドウではルイスコールがFace Slap(顔面ビンタ)され続けている。かわいそう。音楽のクオリティーやテクニックにめちゃくちゃこだわりがありながら、顔面をしばかれ続けるようなふざけたことも出来るルイスコールはスターになれるんじゃないかな、と僕は思う。
シンプルに動きが気持ち悪い(褒めてる)
タモリみたいなサングラスとマイク、金ピカのサルエルパンツを履いて、両足をランダムにばたつかせながら街を練り歩くMV。
どう考えても変態である。上半身は比較的静かななのに、下半身の動きが不穏で気持ちわるい。踊ってるのか、脚が痛いのかよく分からないバタつき具合である。
曲ももちろんクール。ヒップホップっぽいトラックの構成で、シンセサイザーの印象的なメロディーが気持ちいい。
ルイスコールの変態っぷりとシュールな趣向が垣間見えるいいビデオだと思う。
最後に
変態性とシュールさ、そしてあまりにレベルの高いドラムとシンセサイザーがルイスコールの魅力。
KNOWERの記事でも触れたが、ルイスコールは、中田ヤスタカとか小室哲也のような「一癖も二癖もある」曲を作れる才能の塊だと僕は思う。
バンドも人気だが、プロデューサーとしての活躍も今後期待できるんじゃないかなぁ。
エレクトロでポップなシンセピコピコ系がお好きであれば、ルイスコールはドンピシャ。ぜひチェックしておいてほしい。
Louis Cole(ルイス・コール)が好きなあなたにおすすめ
Louis Coleがドラムを叩くバンドKNOWER(ノウワー)もクールです。こちらも読んでみてください。