あなたは韓国といえば何を思い浮かべるだろうか。
K-POPアイドルや、ストリート感の強いファッション、整形、無遠慮に辛い韓国料理、少し前だと冬のソナタなどの韓流ドラマ、などなど。ポップカルチャーからグルメまで様々。
僕の場合、どうしても「インディーミュージック」が頭によぎってしまう。
K-POPアイドルが強いご時世ではあるが、韓国のロックバンドもなかなかアツい。
韓国のサチモスとも言われたりするバンドであるHYUKOH(ヒョゴ)やParasol、Say Sue Meなど、日本でも人気のあるバンドがどんどん登場している。
そして今回、オフライン音声翻訳機ili(イリー)の取材のお話をいただくことができた。
翻訳機であるili(イリー)の使い心地を取材すべく、この機会を利用して1泊2日の韓国旅行に行って来たわけだ。
韓国旅行の様子を、この記事を含めて前編・中編・後編の3本立てでお届けする。
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人生初の韓国
これまでの28年間の人生の中で、一般的に英語が通じる国以外に行ったことがない。
実は今回が初めての韓国。もちろんハングルなんて全く読めもしないし、話すことなんて以ての外。
しかし決して旅慣れているとは言えない僕からすると、初めて訪れる国で言葉が通じないと言う事実は結構不安だ。
そんな言葉の不安を解消するため、韓国旅行の相棒として今回連れて行ったのが「オフライン音声翻訳機ili(イリー)」だ。
ili(イリー)とは?
自動音声翻訳機ili(イリー)は、旅行用に特化した翻訳ツール。シンプルな見た目で、簡単に誰でも使える操作性が魅力だ。
このように真ん中のボタンを押しながら話しかけると、1秒ぐらいで自動で翻訳してくれる。
僕は韓国へ行ったので、日本語から韓国語へ翻訳できる設定にしていた。しかし中国語や英語への翻訳も可能。ボタン一つで言語設定を変更することもできる。
オフラインで使用可能
これが一番心強い点。インターネット接続がなくてもボタン一つで簡単に翻訳してくれる。
タクシーで行き先を伝える時や、降りる駅がわからなくなってしまった電車内など、その場でサッと周囲の人に確認したい場面も多々ある。
そんな時にも「WiFi繋がっているかな・・・?」などと確認しなくってもいい。
いつでも使える安心感のおかげで、旅行のクオリティーは確実に上がった。
バッテリーも約3日間持つ仕様
今回の韓国渡航は、1泊2日の旅行だった。当たり前だけど、出発前にフルに充電しておいた。結局旅行中一度も充電しないまま、日本に帰ってくることが出来た。
約3日間充電が持つので、短期旅行だと出発前に充電しておけば旅行中にバッテリーの心配をする必要はない。
いざという時に電池が切れてしまっては元も子もないが、事前に充電をしておけば「iliにはバッテリーが切れちゃうかも・・・」と心配する必要はほぼない。
ili(イリー)が活きる使い方
「じゃあ具体的にiliってどんな時に役立つの?」と思う方もいるかもしれない。正直僕も実際に使ってみるまでイメージがつかなかった。「まぁ英語話せればなんとかなるんじゃない?」と。
今回の旅の冒頭から、早速iliに助けられた具体例を挙げてみる。
土曜日の早朝に羽田空港を出発し、およそ2時間半ほどで韓国の金浦国際空港に到着した。所要時間でいうと新幹線で東京新大阪間ぐらいだ。
1泊2日の弾丸旅行だからとにかく時間がない。急ぎ足でそそくさと入国審査を抜けて地下鉄に乗り、市街地であるカンナムの狎鴎亭(アックジョン)と言う駅に向かった。
電車に揺られること40分、無事アックジョンに到着。予約していたゲストハウスに向かうぞ!と意気込んで改札を出ようとした時。トラブルが起こった。
赤字で「E-44」と表示されている。どうやらエラーらしい。メッセージが出てゲートが開かない。韓国版パスモであるT-moneyカードを何度かざしてもエラーが出る。
「やれやれ・・・」と思いながら駅員室に向かうと・・・
駅員がいないのである。何でなんだ・・・駅から出れないじゃないか。
5分ほど待っても駅員は戻ってこない。無人ということはなさそうだけど、いつ駅員が来るのかもわからない。こちとら週末土日で1泊2日の旅だ。とにかく時間がない。
「いきなりトラブルやん・・・困った」と思った矢先、駅改札内に友達を待ってる風のストリート系のファッションに身を包んだ若い男性を発見。
ここぞとばかりにポケットからサッとiliを取り出して話しかけてみる。
「駅員さんはどこですか?」
「ここから出たいです」
「エラーが出ます」
などと、ああだこうだ言ってみるうちに「僕は改札から出れなくて困っている」と男性は理解してくれたようだ。
すると、他と形の違う別のゲートに僕を連れて行ってくれた。
そしておしゃれなストリート系の男性は緑色のボタンを押した。でも何も起こらない。でも男性は何か言いたそうにしている。ここでもiliを使って答えを誘導してみる。
僕「駅員さんが来ますか?」男性「No」
僕「待つべきですか?」男性「No」
僕「出てもいいですか?」男性「Yes!」
なるほどこの緑色のボタンはエラーが出た時用に改札から出るためのボタンだった。おかげで無事改札から出ることができた。おしゃれ韓国男子に「カムサハムニダ〜」と笑顔で伝え、無事ゲストハウスに向かうことができたのだった。
コミュニケーションのきっかけ/答えを誘導するツール
道ゆく人にいきなり何のきっかけもなしに話しかけるのは結構ハードルが高い。
その国の言葉を話せないのであれば尚更だ。できればお互い何を言っているのかわからず、気まずい空気だけが流れるのは避けたい。
しかしiliを使うことで興味を持ってくれる人は多かった。一言目が確実に伝わる安心感。会話をスタートさせるきっかけになる。
物珍しさも相まって、単なる翻訳ツール以上のポテンシャルを持っていると思う。
さらに「相手が言いたいことを誘導する」こともできる。
こちらからの質問は理解してくれているけれど、「韓国語以外では表現できない」なんて人も結構多い。
先ほども紹介した改札からでれなかった時にも「僕は改札から出てもいいですか?」「ここで待っていた方がいい、ということですか?」など、相手が言いたいことを、こちらから拾ってあげることもできる。
相手が現地の言葉しか話せない場合に役立つiliの使い方だ。
今回の旅のテーマと目的
他にも様々なトラブルで幕を開けたこの韓国1泊2日の弾丸旅行。コミュニケーションを助けてくれる頼もしい相棒であるili(イリー)にいきなり助けられた、この旅の目的はこれ。
「K-POPだけじゃない、韓国の音楽シーンを探る」
当ブログは「世界の音楽シーンをちょっと深く理解できるブログ」である。なら今回の韓国渡航も、いわゆるK-POPだけじゃない韓国音楽シーンの裏側が垣間見えるような旅にしたい。
そして今回の旅でやりたいこと。目標は大きく2つある。
①ライブハウス「空中キャンプ」でライブを観る
韓国ではどんなライブの楽しまれ方をしているのか。騒がしいのか、割と落ち着いているのか。インディー文化中心地である「弘大(ホンデ)」の外れに位置するライブハウス「空中キャンプ」でライブを観る。
音楽に詳しい方なら「空中キャンプってフィッシュマンズのアルバムから名前が取られているんだよね」と言われると腑に落ちるはず。空気公団やサニーデイサービスなどもライブを行ったことがある、韓国インディーバンド憧れのライブハウスだ。
②ローカルなレコード屋で本場の音楽シーン事情を聴きこみたい
韓国ではどんなバンドが人気なのか
レコードを買う人は多いのか
ローカルな人しか知らないマニアックなアーティストを知りたい
音楽といえば「レコード屋の店主」が詳しいに決まっている。大体は偏愛を持って音楽を愛している人ばかり。ローカルなレコードや巡りが今回一番の目的だ。
次回予告 : インディー文化の中心地「弘大(ホンデ)」をぶらり
どうやら韓国にも「弘大(ホンデ)」という、下北沢や高円寺、吉祥寺のような「インディー感」溢れる街があるらしい。大阪でいうと中崎町みたいな感じだろうか。
古着屋やおしゃれなセレクトショップ、インディーで素敵なセレクトなブックストア、ローカルなレコードショップまで、感度の高い若者が集う要素が揃った街だ。
弘大は、素敵なレコード屋と、素敵な音楽バカに出会える街。日本では出会えないであろうレコードとの邂逅。謎のシュールなジャケット。ローカルでクールな韓国の音楽に出会って来た。
中編は近日公開!お楽しみに!