最近アークティックモンキーズを聴き始めた人からすると「この若者は誰?」と思うことだろう。そう、彼らがデビューして間もない頃に撮影された名曲”I Bet You Look Good On The Dancefloor“のライブ映像だ。衝動的で荒削り、まさに初期衝動。ぜひ圧倒される勢いを感じてみて欲しい。
今では映画俳優みたいな大げさなアクションや、ちょっといやらしさすら感じる華美なファッションで一目置かれるボーカルのアレックス。デビュー当時は、イギリスはシェフィールドという工業都市で週末仲間と集まってバンドをやる田舎の一少年に過ぎなかった。
バンドをスタートさせて間も無くインターネットを通じて人気が爆発。2000年台中盤の頃だから、ツイッターやYouTubeではなく、My Spaceから口コミが広がった。
そしてデビューアルバムである”Whatever People Say I Am Thats What I Am Not”をリリースする。(人が俺のことをなんと言おうと、俺はそんなんじゃない、という意味)
そんな若者のアグレッシブな姿勢がそのまんま曲になったのが”I Bet You Look Good On The Dancefloor”だ。テンポも早いし、声は枯れ気味、ギターの音もキンキンだけど「その場にかける熱量」が半端じゃない。
アークティックモンキーズ特有の「リフ一発」系曲を代表する楽曲であるのことは間違いないのだけど、このライブ映像にはものすごい熱量がこもっている。ぜひ観てみてその熱に触れてみて欲しい。
Whatever People Say I Am Thats What I Am Not
次回予告 Choo Choo
アークティックモンキーズが好きだよ、という人でもChoo Chooが好きだという人は珍しいかもしれない。”Beneath The Sidewalk“というデモ盤に収録された曲だ。AMの初期の初期、まだ僕らが知るアークティックモンキーズになる前の貴重な曲だ。ぜひ次回もお楽しみに!
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2018年5月にリリースされた”Tranquility Base Hotel & Casino”の全体のアルバムレビューを書いている。そして前回は“Four Out Of Five”と”My Propeller”も紹介した。併せて読んでみて欲しい。
→「線」で聴くアルバム。ARCTIC MONKEYS “TRANQUILITY BASE HOTEL AND CASINO” レビュー
→美しいロマンティズム Arctic Monkeys “Four Out Of Five”
→不穏なロックンロール Arctic Monkeys “My Propeller”
→映画みたいなストーリーとコンセプト Arctic Monkeys “Tranquility Base Hotel & Casino”