Dan Mason ダン・メイソンというアーティストを最近初めて知った。
懐かしさを感じるシンセサイザーの音、ぼやけたボーカルのエフェクト、MVのサイケデリックでVHSで撮影したような映像。そう、Vaperwaveのアーティストだ。2010年代に巻き起こった音楽的なムーブメントであり、チープなVHSの映像やシンセサイザーの音、無意味で助長なサンプリングのリピートなど、なかなか不思議で「インターネット的な」音楽である。詳しくはこちらの記事を読んでみてほしい。

一般的に、Vaperwaveのアーティストが作る曲の中では、きちっとした構成や、構築されたメロディーなどはあまり見られない。が、Dan Masonの作る「Vaperwave的」サウンドは、聴き心地のいいメロディーと、どこか子供の頃に戻ったような暖かなエモーショナルが混在している。
イントロを支えるコードを引くのはレトロな音色のシンセサイザー、その上にキラキラした音色でメロを作る。イントロにはフィルターをかけてるエフェクトを使い、エレクトロ、ヴェイパーウェーブの影響はしっかり残している印象だ。もちろん、名前にもカタカナを使ったり、日本語を用いるなどしている。
個人的にはSaint Pepsiの”Private Caller“を聴いた時のような感動を感じた。
あるいは、Washed Outのサウンドメイクと少し似ている部分はあるかもしれない。きっとWashed Outが好きな人は気に入るはずだ。
正直なところ、インターネットにもあまり情報がないDan Mason。Vaperwave界隈のアーティストはあまり積極的なプロモーションを組んだりしない。むしろ独立を保ち、でも少なくはない熱狂的なファンを抱えている。今後もDan Masonには注目し続け、より詳しいレビューをしていく。
Dan Mason Band Camp → https://danmason.bandcamp.com/
PR : 最近Spotifyのプレイリスト作りました
Dan Masonの“Everytime I Cry”も入ったSleepyhead_Blogのプレイリストを最近作成した。
主にインディーロック/ポップ、シンセ/ドリームポップのアーティストを世界中からピックアップするプレイリスト。ぜひ聴いてみてほしい。
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