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映画みたいなストーリーとコンセプト Arctic Monkeys “Tranquility Base Hotel & Casino”

 

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2018年5月にリリースされたアークティックモンキーズの新アルバム。アルバム名と同様の名前がついた曲”Tranquility Base Hotel & Casino“のMVが公開された。実にシネマティックでコンセプチュアルだ。映像として美しく、ギターボーカルでありバンドの中心的な存在であるアレックス・ターナーの強いこだわりを感じることができる。

“Tranquility Base”とはアポロ11号が初めて月面着陸した場所の名前。「静かの基地」と訳される。月面に建てられた架空のホテル”Tranquility Base Hotel & Casino”をイメージして作られたアルバムである。

アルバムが制作された成り立ちからして「コンセプト」がしっかり決まっている。小さくて薄暗いバーでしっぽり聴くと沁みそうな、スローでメロウな楽曲が揃うアルバムだ。

ホテルをさまよい歩くアレックスの様子が映されているMVは、そこにストーリーがあるようで曖昧。正直「ストーリーがあるのかよくわからない」といえばそれまでなのだけど古い映画を観ているかのような気分になれる。多分ホテルの支配人のMarkという人物を演じている「アレックス・ターナー」ということなのだろう。(歌詞の中に”Mark Speaking”という一節が出る。MVの中でもアレックスは電話を取って歌う)

 

この”Tranquility Base Hotel & Casino“のコンセプトが気になるようであれば、MVを見ればなんとなく理解できるかもしれない。アルバム制作にあたって映画もたくさん観ただし、全体の雰囲気に「映画」的なストーリーを感じるもの必然かもしれない。

 

 

次回予告 “I Bet You Look Good On The Dancefloor”

 

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アークティックモンキーズに詳しくなくても、この曲ぐらいは知っている人も多いのではないだろうか。特にこのライブ映像はものすごい。初期衝動のエネルギーに満ち溢れ、公開されて8年ほど経つが古くならない。“Don’t Belive The Hype”(噂を信じるな)という言葉が印象的な、このライブヴァーションの”I Bet You Look Good On The Dancefloor“をご紹介したい。次回もお楽しみに!

 

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2018年5月にリリースされた”Tranquility Base Hotel & Casino”の全体のアルバムレビューを書いている。そして前回は“Four Out Of Five”と”My Propeller”も紹介した。併せて読んでみて欲しい。

 

「線」で聴くアルバム。ARCTIC MONKEYS “TRANQUILITY BASE HOTEL AND CASINO” レビュー 

 

美しいロマンティズム Arctic Monkeys “Four Out Of Five”

 

不穏なロックンロール Arctic Monkeys “My Propeller”