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【Weekly Music Head】ベースリフがたまらなくカッコいい7曲

最近、ツイッターで1週間ごとにテーマを設けて音楽を紹介している。

いくらいい音楽であっても、何か共感の持てるテーマがなければ取っ付きづらい。だから、聴いてほしい音楽を、共感の持てるテーマでひとくくりにした。その方がおすすめされる方も受け入れやすいと思ったからだ。

ここのところ本屋に行くといつも「テーマで括る」重要さについて考えてる。

普通の本屋では、いろんな本が作者順や出版社順で整然と並んでいる。

ジャンル別で並んでいたりすると、目当ての本以外にもちょっとさらっと見たりするけれど、事務的な括りで並べられた本に興味は持ちづらい。なぜなら、並ぶ本の特性と自分の間に共通する点がないからだ。

だから蔦屋書店みたいにテーマで括って「共通点」を持ってもらおうと思った。

「コーヒー」という括りで雑誌や小説、ハウツー本などをテーマで括って提案するようなスタイルで、雑多な音楽をひとまとめにご紹介していく試みである。今までMusic Headというシリーズで音楽を単発で紹介していたが、これからは週ごとにテーマでまとめて紹介して行く。だからWeekly Music Headという名前をつけてみた。

このツイートを始めてから1週間以上経ったので、ここら辺で一度ご紹介したかっこいい音楽をまとめてみる。

先週のテーマは「ベースリフがたまらなくかっこいい曲」だった。

ちなみに「リフ」とは・・・

ポピュラー音楽で,ソロ楽器やボーカルのバックとして使われる,短い反復フレーズ。また,ブルースのテーマ部をもいう

リフとは – 音楽用語 Weblio辞書

かっこいいフレーズ、と言い換えれる。普段ベースを意識して音楽を聴くことがないというあなたでも楽しめる、クールな曲を紹介していく。

これをきっかけに「ベースって地味だと思ってたけど、結構かっこいいことやってんだな」と思ってもらえれば幸いである。

①Vulfpeck (ヴルフペック) “Dean Town”

アメリカのミニマルファンクバンド”VULFPECK“は、どの曲もベースがかっこいい。ファンク?ミニマル?なんぞや??となるかもしれない。でもVULFPECKに関してはそんな難しいことを考える必要はない。

上のツイートにもあるが、まさに「ベースが歌っている」のである。

メロディーとしてベースを聞いてみてほしい。低音がグイグイ前に出てくる。バンド全体の一体感、一糸乱れぬリズムの上にクールなベースラインが浮き出る感じだ。

②くるり “赤い電車”

ボーカルの岸田さんは鉄道ファンであることは広く知られている。その縁で、京急電車をテーマに作られたくるりの名曲「赤い電車」は、ベーシストのための曲だ。

ベースを軸に作られた(ように思える)構成で、なんせ弾いていてこんな気持ちいい曲はない。イントロのベースなんて難しいことをやっている訳でもない。でもそのグルーブ感が気持ちよすぎなわけだ。

赤い電車もベースが歌う曲だ。ぜひそのメロディアスなベースを楽しんでみてほしい。

③東京事変 “電波通信”

日本最強のミュージシャンが集結したあのバンド、東京事変から。

恥ずかしながらあまり真剣に聴いたことがなかった。しかし友人のバンドがコピーしていたこの「電波通信」は異常にかっこいい。

ベースとドラムから曲がスタートするのだが、しょっぱなからいきなりキレッキレのベースリフ。亀田誠治が弾く、日本刀みたいな切れ味のベースが衝撃的だ。

④チャットモンチー “Last Love Letter”

解散を発表し、先日最後のミュージックステーションの出演を終えたチャットモンチー

Last Love Letterのベースフレーズは変態。こんなフレーズ思いつくわけない。

変則的なフレーズ。しかもこの曲はベースから始まる。このフレーズを何千人もいる会場で弾くのはものすごくプレッシャーがかかるだろう。それでも平然とやってのける、ベーシストのあっこびんクソカッコイイ。

ちなみに、この曲のMVはおばあちゃんになったチャットモンチーが2050年に解散ライブを行う、という設定。毎回見ると泣いてしまうのだが、解散が発表されてから改めて見てみるとまた感慨深い。ぜひチェックしてみてほしい。

www.youtube.com

⑤ストレイテナー “Donkey Boogie Dodo”

日本のベースヒーロといえば日向秀和ストレイテナーってこんなファンキーな曲作るんだ!と思わされた曲だ。スラップをベースにちょっとレッチリも意識してるのかな、というハネたおしゃれなフレーズが印象的。

⑥Toro y moi (トロイモア) ”Stil Sound”

チルウェーブを代表するアーティストとして名をあげ、その後様々にスタイルを変えながら素晴らしい音楽を届けてきたトロイモア。

バンド色の強いアルバムからStill Soundをご紹介したい。基本的には短いリフをいくつか繰り返しながら展開していく曲だ。しかしファンクを感じさせるハネたリズム感や、ベースが主役になるぐらい「動きが大きい」曲である。ベースを弾く人にとっては、きっと聴いていて楽しい曲だと思う。

⑦Red Hot Chili Peppers “Can’t Stop”

これはあえて紹介する必要があるか考えましたが、かっこいいベースリフを外せない曲なので挙げてみました。

とにかく世界中のベーシストが大好きな、レッチリのベーシストであるフリーが弾くファンキーなベースフレーズがたまらない。

僕もベーシストの端くれ。昔弾いていた記憶を頼りにコピーしてみた。下手くそだけど、そのベースフレーズの良さが伝わると幸いだ。

ベースがかっこいいバンドの曲は、曲全体でもかっこいい

紹介した曲はベースリフがたまらなくかっこいいことは間違いないが、曲全体としてのバランスも素晴らしい。

ベースが目立ちたいだけの曲ってあまり好きじゃない。曲全体としての完成度を無視してしまっているような気になるからだ。

あなたはどんなベースリフがお好きだろうか。ぜひツイッターなどでリプライやシェアなどで教えてほしい。

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