エルレガーデンが約10年ぶりに、活動休止後初となるツアー行う。
ELLEGARDEN復活!10年ぶりとなるライブツアーを8月開催! | Qetic
エルレガーデンは日本を代表するエモ/ポップパンクバンドであり、活動休止後10年がたった今でも根強い人気を誇っている。ギターボーカルの細美武士が所属するHIATUSやMONOEYESなどのバンドでの活動で、エルレガーデンの存在を知った方も多いのではないだろうか。
20代中盤から後半にとってはもはや「エルレガーデンこそが青春」と言える人だらけだと僕は勝手に信じているし、僕自身の青春はエルレガーデンだった。
メロコア的な2ビートで勢いに任せるような曲もあれば、リスナーの涙腺を崩壊させるエモい曲までカバーするバンドであったし、インディーな姿勢を保ちながらライブを精力的に行っていたバンドの鏡。
多分一つ世代が上の人たちにとっての”Hi-STANDARD”が、僕らにとってのエルレガーデンだ。久しぶりに興奮した。
今回は10年ぶりの活動再開、ツアー開催の前にエルレガーデンの歴史を復習するために僕がぜひ聴いて欲しい曲をご紹介していく。プレイリストにまとめた曲と、その収録アルバムとともに振り返る。ぜひプレイリストを再生しながら読んでいただけると嬉しい。
1st Album Don’t Trust anyone but us” から
個人的には「指輪」をイチオシしたい。初期エルレガーデンのエモさが溢れ出る1曲で、 いわゆる日本語歌詞のラブソング。個人的には弾き語りしたいエルレガーデンの曲ナンバー1だと思っている。
「Middle of Nowhere」もシリアスな雰囲気があるちょっと悲壮感漂う曲。みんなで盛り上がる曲というよりかは、ライブ会場がちょっと揺れながら聴き入るようなイメージがある。エルレガーデンに対して、いわゆる「騒がしいガヤガヤしたスタイルのバンド」ぐらいの認識がある人にこそ聴いて欲しい。
2nd Album BRING YOUR BOARD!! から
アルバムの幕開けにふさわしいメロコア的ツービートの「Surfrider Association」はライブでボッコボコにモッシュをかましたくなる1曲。
「Wannabies」は個人的に思い入れがあるので選曲。「ジミヘンになりたい、ジョーダンになりたい、ブルースリーになりたいんだ、みんなワナビーなんだ」という歌詞が思春期真っ只中の高校時代の僕に妙に響いた。そうだよなぁ、みんな何者かになりたいよなぁ、なんて思いながら授業を受けていた記憶がある。
「So Sad」はアルバムのラストソングにふさわしいフィナーレ感がある名曲だ。最後のサビでドラムが畳み掛けるパートがたまらない。
3rd Album “Pepperoni Quattro” より
やっぱり「Make a Wish」は欠かせない。ギターとヴォーカルだけのシンプルな弾き語りソングかと思いきや、後半の全パートが全力で楽器を鳴らしてものすごいスピードで演奏する気迫にやられる。もうアラサーだけど、もしライブを見に行くことができたなら、あまりのモッシュしたさにイントロ流れ出した瞬間からそわそわしてしまうだろう。
4th AlbumRIOT ON THE GRILL
おそらくエルレガーデンが一気に知名度を上げたアルバムが「RIOT ON THE GRILL」である。この頃からポップパンクから、もっとエモいメロディーを生かす楽曲が増えてきた。今回のプレイリストには入れていないのだが、「MISSING」が入っているアルバム。メロディーのエモーショナルでシリアスな曲がたくさん収録されていながら、「RED HOT」のようなパンク・メロコア的に会場を盛り上げる曲も含まれている名盤。
5th Album Eleven Fire Crackers
エルレガーデンのMVってあんまりYouTubeにアップされていない。
しかしその中でも、最もインパクトがありエルレガーデンの名を世の中に知らしめた曲・MVが「SPACE SONIC」だ。
アメリカのテレビ番組にゲストとして招かれた設定で、メンバーが全員女装して演奏するというMV。曲自体のカッコ良さもさることながら、MVのインパクトが強い。一回見たら忘れないし、当時エルレガーデンにそこまで興味のなかった友人も、このMVで知ったというやつもいた。
休止前最後にリリースされたアルバムとなるのだが、全体的にバンドとしての落ち着きが見られる。どんどん細美武士の美しいメロディーにフォーカスを当てたエモい曲の分量が増えてきていた。
最後に
ここまで10年前の休止前にリリースされた楽曲を振り返ってきた。
エルレガーデンに影響を受けた若手バンドもたくさん出てきているし、今回発表されたツアーでは、同世代のストレイテナーやアジカンなどと回る可能性もあるらしい。
今回の再結成に伴って楽曲の新リリースがあるのかどうか、非常に気になるところではあるが、期待しながら続報を待ちたいと思う。
まずは今までリリースされたアルバムを聞き込んで、ライブにいつでも参加できるように準備をしておこう。
同世代のストレイテナーは今年で結成20周年。もしエルレガーデンが好きなら、こちらの記事も読んで欲しい。