アメリカはオースティンで結成された3人組のインディーロックバンドFanclubの“Leaves”を聴くと「やっぱり僕はインディーロック育ちなんだなぁ」と思い知らされる。正直なところ、あまりインディーロックど真ん中な音楽を最近聞いていなかった分いい衝撃だった。
かき鳴らすギターの疾走感が曲を牽引するインディーロックが基軸にありながら、シンセサイザーのキュートな音がアクセントをつけていく。曲自体は爽やかで疾走感がありながら、歌メロはスローで「待っている」タイプの曲。曲と歌のスピード感にギャップがある点がなんともエモーショナルだ。
Fanclubのインディーロックだけどドリーミーなこの感じ、Letting Up Despite Great Faultsみたいだなぁ〜なんて思っていた。ボーカルのアンニュイな感じや脱力感、ドリームポップを感じさせる雰囲気などそっくり。
それも当然。Letting Up Despite Great Faultsのメンバー2人が新しく始めたバンドなのだ。彼らが得意なドリームポップの幻想的でファンタジーを感じるメロウさに、インディーロックの要素が加わっている。
きっとFazerdazeやAlvvays、あとはNo Vacationあたりが好きな人にはグッと刺さると思う。最近いいインディーロック聴いてないなぁ〜とモヤモヤしているなら、ぜひFanclubを聴いてみて。
Fanclubが好きなあなたに刺さる記事
ニュージーランドのSSWであるFazerdazeはかなり近い雰囲気を感じる。よりDIY感ある素朴な音が好きならFazerdazeはツボだろう。
あるいは、カナダのドリームポップバンドであるAlvvays(オールウェイズ)もおすすめ。まさに夢の中にいるみたいな浮遊感が感じられるだろう。



