先日超有名技巧派アーティストを多数抱えるBrainfeederからフルアルバム”TIME“をリリースし、瞬く間に耳が肥えた音楽ファンの注目をさらったLAのスーパーマルチプレイヤーであるLoius Cole(ルイス・コール)が”F it up“のライブセッション映像を公開した。
“TIME“ではエレクトロでどこか大人で落ち着いたファンクネスを披露しまくっていた。Thundercatがプロデュースするなど、本気の具合が見え隠れしていたし、どこかシリアスなムードすらあった。しかし、”F it up“では、音楽のクオリティーはそのままに、全力でふざけにかかっている。
“F WORD COUNTER”と裸の尻のキーボードスタンド
この曲、どこが「全力でふざけにかかっているか」というと
「FxxKと言った回数をカウントする”F WORD COUNTER”が画面右上に表示されている」
「まるで裸の尻を丸出しにしてキーボードを弾いているように見えるスタンドを使っている」
「13回以上FxxKって言っちゃだめ!と書いているのに、13回FxxKと歌ったため、Louis Coleの叫び声とともに地球が爆発する」
「最後のクレジットで”お菓子 : おかあさん”と表示されている」
など随所に「遊び心」を配置している。超絶技巧ジャズドラマーであり、マルチプレイヤーで多彩な才能を持っている彼がこれだけふざけ倒している。憎めない。
自宅リビングにフルバンドを招くLouis Cole
「”ある男の自宅”で撮影した」とあるけれど、これは今までのMVと同じ。彼がドラマーを務めるバンドKNOWERのライブセッションも「ある男の自宅」で撮影されている。
しかし今までは多くても5人ぐらいでの演奏を、自宅でのライブを映像に収める程度だった。しかし、今回はフルバンドを自宅のリビングに招いてライブを作り上げている。
曲自体はこれまでと同じような雰囲気で、Louis Coleが作る「ゲーム音楽」のようなピコピコした電子音が特徴のキャッチーな音楽だ。
しかしこれは「ライブセッション」だ。普段音源だとシンセサイザーの音で作るところを生音で「ライブ感」を作り出している。フルートからサックス、コーラス隊まで文字通り「フルバンド」だ。すごくない?これだけの人間が家でライブするなんて。
遊び心をふんだんに盛り込みながらも、音楽としてのクオリティーへのこだわりも追求する。彼の才能とユーモアのセンスは計りし得ない。
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