デビュー15周年を迎えた日本のロックバンド髭がニューアルバム”STRAWBERRY ANNIVERSARY“をリリースした。その中から”君の世界に花束を”のMVが公開されている。
髭らしい寄り添うような優しさが感じられるミドルテンポの名曲だ。
15周年を振り返るMV
“君の世界に花束を“のMVには過去のアートワークやメンバーの写真など、ファンにとっては懐かしくなる仕掛けがたくさんある。
過去のMV(ブラッディー マリー、気をつけろ!)の映像が使われていたり
「テキーラ・テキーラ」の頃のアートワークがサングラスにコラージュされていたり
楽屋での写真だったり
デビュー15周年を迎えた髭の歴史を垣間見ることができるMVだ。個人的にずっと好きだったバンドなので、なんだか友達のバンドの映像でも見ているかのような親近感を持ってしまう。
ストレートで寄り添う優しさ
髭といえば、ニルヴァーナ的な4コードで勢いに任せてロックンロールを鳴らすバンドとして名を上げた。ライブパフォーマンスだって当時は結構過激だった気がする。須藤さんがライブ中演奏放り出してライブハウスのバーまでフラフラになりながらビールを取りにいったり。
その後はエレクトロな作品をリリースしたり
そうするうちにピアノの音がフィーチャーされた「歌モノ」とも呼べるような曲も作るようになった。
そういった歴史を経て「よりストレートでロックで優しい」世界観を作り上げてきた。その集大成が「君の世界に花束を」なのだと思う。
ロックンロールから始まり、エレクトロなことやったり、ダンスミュージックなアプローチを取り入れてみたり、歌モノにチャレンジしたり。
きっとそういった試行錯誤の上で、取り入れてきた音楽を「シンプルに」表現した音楽を作るフェーズに来ているのだろう。
夜の帰り道なんかに聴きたくなるかも。ぜひ今まで髭というバンドを知らなかった人も、この曲ならとっつきやすいと思う。メロディーが美しいし、須藤寿の歌がそっと寄り添うように優しい。ぜひ聴いてみて。