先日、Emerald(エメラルド)というバンドのライブを観た。2011年に結成された”新しいポップ・ミュージックの形”を提示する今注目のバンドである。
ヴォーカルである中野陽介氏の透き通っていて伸びやかな歌声と、心地よく跳ねるようなリズム隊、サックスなどジャズやネオソウルのルーツを感じるサウンドが魅力的だ。
自らを”Pop music発 BlackMusic経由 Billboard/bluenote行“と表現する。彼らの音楽は程よいポップさを持ち、ルーツであるブラックミュージックの要素がサウンドの重厚さを裏打ちする。
ライブを観てからというもの、すっかりEmeraldの魅力にはまってしまった。ジャズやネオソウル的なテクニカルなサウンドもさることながら、歌モノとしても捉えることができるメロディーの心地よさが「唯一無二」だなぁという印象を受けたからだ。
どハマりしたきっかけであり、ライブで聴いたときに感動した”Holiday“という曲を紹介したい。
朝の始まりにも、夜の終わりにも聴きたくなる
ジャズやソウル、少しファンクなリズムなど「ブラックミュージック」の影響が強く感じられるEmerald。
個人的には好きなジャンルではあるのだけど、聴き馴染みがなければ少しとっつきにくいと感じるかもしれない。が、Emeraldはブラックミュージックをポップ・ミュージックのフォーマットで提示する。
土台を支えつつも動きのあるベース、ストイックでタイトにリズムを刻むドラムなどリズム隊が全体を引き締めている。さにサックスのフレーズがAメロやサビ前で存在感を示しながら、中野陽介氏の美しいメロディーと歌声は最大限引き出されている。
初めて聴いたときは「夜の曲」だと思った。ホテルやビルの窓から都会の夜景を眺めているような情景が浮かんだのだけどMVでは日光が眩しく入り込む部屋で女性が朝ごはん?を作っている映像。
MVを観てからは「朝の始まりを優雅に、自分のペースで始めたいとき」に聴いてもいいのかもしれないと印象が変わった。映像の力はすごい。
ブラックミュージックがポップに昇華したEmeraldの”Holiday“、ぜひチェックしてみてほしい。
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最高な日本語ファンクバンド 踊る!ディスコ室町 “(A BOWL OF) RICE”
あるいはVulfpeck(ヴルフペック)を気にってもらえるかもしれない。ポップに昇華されてはいないけれど、ファンクでジャズな要素をどっぷり感じられる素晴らしいバンドだ。