9月28日、下北沢Threeで行われたHellogoodbyeとYoung Dreamsのツーマンライブを観て来た。
結論から言うと最高にディスコで、最高にポップな素晴らしいライブだった。たまった仕事を放り出してオフィスから抜け出して来た甲斐があった。
素晴らしいライブを見たら、言語化する。この習慣通りに今回も素晴らしいライブを言葉にしていきたいと思う。
→感動するほどいいライブを観たら、必ず言語化しておくべき理由
Hellogoodbyeってこんなバンド
Hellogoodbyeはアメリカのインディーバンド。全米チャート14位に入ったこともあるベテランバンドだ。ギターポップバンドとしてのキャリアを築いて来たが、直近のリリースである”S’Only Natural“ではディスコを思わせるグループを鳴らすスタイルに変貌を遂げている。
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モダンなファンクネス Hellogoodbye “S’Only Natural”Young Dreamsはこんなバンド
一方のYoung Dreamsはノルウェーのシンセポップバンド。ノルウェーのグラミー賞である”Spellemannprisen“で”Best Indie Album“を受賞。日本での知名度はそこまで高くないが、確実な実力を持ったバンドだ。実はTame Impalaなどが所属するオーストラリアのレコードレーベル”Modular“から1stアルバムがリリースされている。
正直なところ、これだけのキャリアと素晴らしい音楽を鳴らすバンドが、キャパ170名ほどの小さなライブハウスで観れること自体が奇跡的な組み合わせなのである。
ライブはHellogoodbyeからスタート!
会場はKid AstrayやHajkなどのノルウェーインディーバンドの音楽がSEとして流れていた。
会場はほとんど満員。するとなんの前触れもなくHellogoodbyeのメンバーがステージに上がって来た。特に出囃子SEが流れるわけでもなく「リハでも始めるのかな?」と思わせる軽い感じで。
「ハロー!ブギーする準備はできてるかい?」的なMCを挟んだと思ったら、いきなりど頭から”S’Only Natural“を演奏し始める。いきなり最新シングルからのディスコナンバーで会場を沸かす。僕もしっかりビールを飲んでウォームアップして来た甲斐があった。他の観客と一緒に体を揺らす。
やっぱりベースのファンキーなフレーズが気持ちいい。まさか初っ端からキラーチューンを投入してくるとは思わなかったので嬉しい誤算だった。
“S’Only Natural“の後にも”You Got an Expensive Heart“など、つづけて新曲で畳み掛けてくるHellogoodbye。”Let It Burn“はミドルテンポなディスコでグルーヴィー。踊り続ける以外選択肢がなかった。
「ちょっとカームダウンするよ」言って演奏したのが”I’ll Keep Following On You“。メロウなムードが魅力的なスローなテンポ。ファンキーなリズムがしっかり曲を支えながら、ボーカルのフォーレスト・クラインが曲の雰囲気を作り出す。最高だった。
「ちょっと昔の曲もやるんだけど知ってる人いるかな??」と言ってさらに昔のギターポップの曲でライブ後半戦を盛り上げる。
シンセサイザーの接続でトラブってしまったけれど、隣に置いてあるベースシンセに切り替えて乗り切ってしまうところもすごい。
最後の最後で満を辞して持って来た曲が”Here(In Your Arms)“だ。全米14位にランクインしたヒット曲だ。オートチューニングされたボーカルのエレクトロ感と、爽快なサビが気持ちいい。この曲がはじまた瞬間、昔からのファンであろう人たちが熱狂していた。ぼくはそこまでのファンじゃないけれど、やっぱりこの曲にはテンションをあげられる。
とにかくファンクでディスコに進化しながら、ギターポップバンドだった過去もしっかり観せてくれたHellogoodbyeのパフォーマンスは言葉にできないぐらいだった。
Young Dreams!!!
Hellogoodbyeが終わると、次はYoung Dreamsの出番だ。
こちらも出囃子SEなしに突然登場。”Cells”でライブが幕開けする。 ギター・ボーカルであるRuneの歌い方が、初めてカラオケに来て緊張しているみたいでなんだかキュートだった。
Runeが左から2番目。ちなみにバンドの中心人物であるMatias Tellezが一番左。
北欧のバンドによく感じられる「透き通った美しさ」が、Young Dreamsの楽曲にもしっかりある。どことなくスカンジナビアの大自然をイメージさせる気がする。
そし個人的に大好きな曲である”Wildwind“!
ミドルテンポな曲が多く、メロディーラインが美しい。シンセサイザーの音が幻想的な雰囲気を作り出す。ライブを初めて観たのだけど、音が作り出す雰囲気に身をゆだねるような心地よさを感じる。しかし、同時に身体が勝手に動きだすようなグルーヴがある。
北欧のシンセポップバンドって「美しさ」と「グルーヴ」の掛け合わせがいいバランスだと思う。
ライブ後半にはMatias TellezがMCで「フレークレコードのダワさんには17歳の時に出会ってからの仲。ツアーも全部一緒に回っている。ありがとう!」と話す場面も。
北欧の素敵なバンドを日本に呼んでツアーを組んでいる、大阪のレコードショップ「FLAKE RECORDS」の店主和田さん。通称ダワさん。彼のおかげで僕ら音楽ファンは海外のイキがいいインディーバンドを知ることができる。
FLAKE RECORDSについてはこちらから
大阪は堀江のFLAKE RECORDSは新しい音楽を知ることが出来る最高なレコード屋
アンコールでは「昔の曲をやります」という一幕も。(曲名がわからないので、もしわかる方がいれば教えてください…)
幻想的な空間にどっぷり浸かった素晴らしいライブパフォーマンスだった。
WAVES 2 YOU (ボーナス・トラック2曲収録) [FLAKES-179]
いいライブを観たら、言語化しよう
僕のライブレポートには写真がない。ライブ中に写真を撮るぐらいなら、その場の空気感を全力で楽しんだ方がいいと思うからだ。
あなたもライブを観たらぜひブログなり日記なりで「素晴らしいライブ」を言語化してみてはどうだろうか。
感動するほど良いライブを観たら、必ず言語化しておくべき理由