Pizzagirl – gymnasium (Official Audio)
イギリスのリヴァプールを拠点に活動するシンセポップアーティストであるPizzagirlが9月26日にリリースした”gymnasium“が「ダサカッコイイ」を極めていて最高だ。
未完成な「カッコよさ」ってあるよね
シンセのサウンドがポップな雰囲気を作るのだけど、何と言っても「ダサい」という印象を拭えない。
実際、歌もあんまりうまくない。物悲しげでエモーショナルなメロディーに「ヘタウマ」な歌声が乗っかることで味を生み出している。スルメだ。
シンセサイザーの音だってどこかチープ。でもそれらがうまく噛み合ってどこかエモーショナルな雰囲気を生み出すことに成功している。最高だ。
何と言っても「Pizzagirl」という名前、めっちゃいい。チープでわかりやすくって、彼の音楽とぴったりマッチしている。
「Pizzagirlってなんか聴いたことある感じがするんだよな、誰かに似てるな」と思った時に出てきた名前が、「ア・フロック・オブ・シーガルズ」だ。
A Flock Of Seagulls – I Ran (So Far Away)
「え?誰それ?」と思ったあなた。映画「ララランド」でミアがパーティでバンドにリクエストする曲、と言えばわかる人もいるかもしれない。
根本的な「ダサカッコよさ」は通づるものがあると思う。ぜひ未完成が「アジ」になるPizzagirlの「gymnasium」を聴いてみて欲しい。