アメリカのミニマルファンクバンド、VULFPECKがニューアルバム”Hill Climber“のリリースを発表した。
収録された曲の中から”Lost My Treble Long Ago“のMVを公開した。
相変わらずのファンキーなサウンドでありながらポップさも含んだ素晴らしいバンドだなぁ。
Tiny Desk Concertのコラージュが面白い
何より”MV”が雑コラで作られているのが面白い。
音楽が好きな人ならアメリカの公共ラジオ局NPRの”Tiny Desk Concert“という企画をご存知だろう。
NPRのオフィスの一角で、アーティストがライブパフォーマンスを行うアレだ。
VULFPECKも呼ばれてしかるべきバンドではあるのだけど、現在のところ出演はない。
しかし、今回の”Lost My Treble Long Ago“で出演している。雑なコラだけど。
どこから拝借してきたのかわからないけれどTiny Desk Concertの会場を背景に、演奏しているメンバーの部分だけ切り取って映されている。
VULFPECKらしい”DIY”感が全面に出ているMVだ。演奏と曲のクオリティーが素晴らしすぎて、こんな雑コラMVでもセンスを感じる出来になっている。
ベースを主軸としたハネるファンクネス
MVは面白い。じゃあ曲の方はどうなのか。
ベースのJoe Dartの安定感のあるハネたベースフレーズを基軸に、サックスとギターがメロディーを乗せる。さらにドラムに加えてコンガを加えたリズム隊がグルーヴを生み出している。
MVの冒頭にはこんな注意書きが。
“Advisory: This video contains explicit bass”
(注意: このビデオには過激なベースが含まれています)
“Explicit”とは「過激な表現などを含む映像などに注意書きとして明示するための」単語だ。確かにJoe Dartのグルーヴは過激かもれない。
さらにベースのフレーズはゴーストノート(弦を押さえずに鳴らして、アタック音だけを鳴らすこと)が効いていて、独特のノリを感じさせる。
ミドルテンポで、どことなくトロピカルな雰囲気を感じさせるミニマルファンクは、きっと晴れた日の散歩中に聴いたら気持ちいいんだろうな。
VULFPECKについてもっと知りたい方はこちらからどうぞ!
VULFPECKは音楽性だけでなく、プロモーション方法が面白いバンドだったりする。
Spotifyの制度を利用して、30秒無音の曲が10数曲入ったアルバムを作って、ファンに「寝ている間ずっと再生し続けてくれ!」と呼びかけた。そのぶんのロイヤリティーを無料ライブ開催の費用に当てている。今はもうSpotify側が禁止してできないのだけど。
そんな活動方法すら面白いバンドVULFPECKをこちらからより深く知ってほしい。
→【Music Heads Vol.3】超絶技巧なミニマルファンクバンド、VULFPECK(ヴルフペック)
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