2017年の公開当時話題になり、たくさんの人が劇場に足を運んだ。
もちろん賛否両論、むしろ映画オタクからは酷評された印象はあるものの、僕は大好きな映画だ。多分僕はララランドやセッションなどの映画を監督したダミアン・チャゼルが好きなんだと思う。
ご存知の通り「ジャズ」がテーマとして用いられることが多い。多いというか、ほとんどどこかに「ジャズ」の要素が散りばめられている。もちろん映画の中で「ジャズ」とされている音楽を「ジャズ」と認めない人もいたりはするのだけれど「音楽」を感じる映画である。
セッションは「ジャズ」を突き詰めるストイックなドラマーのお話だったけれど、ララランドはもっと「人間関係」「恋愛」などを主眼に描かれた作品だ。とはいえ音楽はちゃんとフィーチャーされていて、挿入歌のクオリティがめちゃくちゃに高い。
ハーバード大学時代からチャゼルと友人だった、ジャスティン・ハーウィッツという作曲家が作っているのだけれど、ゴールデングローブ賞やアカデミー賞などの作曲賞にもノミネートされたり。
で、僕は一番「ワクワク」して「何かの幕開け」を感じる曲が“Someone In The Cloud”だ。映画の序盤、オーディションに落ちたミア(エマ・ストーン)が友人とパーティーに出かけるシーンに流れる曲だ。
テンポの良い掛け合いが気持ちよい。ソノヤ・ミズノが囁くように“That’s Someone In The Cloud”と歌うシーンがとてもキュートだし、徐々にせり上がりようなリズムで気持ちが高揚する。
「ちょっと今日元気でないよなぁ」なんて日は”Someone In The Cloud”を聴いて気持ちを上げてみるのもいいと思う。もしかしたら何か素敵な出来事が起こるかもしれない。
ダミアン・チャゼルなら”セッション”も面白いよね

ララランドとは毛並みが違った作品だけれどストイックで気合を注入されるような、お尻を叩かれるような映画で素敵だ。まだ観ていないならぜひともチェックしてみてほしい。