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世界で一番かっこいい”イントロ” The XX “Intro”

The Xx – Intro (Lollapalooza Brasil 2017)

アルバムの1曲目に“Intro”と題した曲を持ってくることがある。文字通り、アルバム全体の「始まり」として、2曲目以降に綺麗に繋がる「イントロダクション」として”Intro”という曲をアルバムのど頭に持ってくる。もしくは、曲名が”Intro”でなくても、アルバムの導入となる曲を持ってくるパターンって結構ある。

たいていのリスナーは、CDやレコード、またはApple Musicに新譜が発表された後、アルバム全体を初めから終わりまで聴くときに”Intro”からスタートさせると思う。でも2回目以降は「まぁいいか、別に歌詞があるワケじゃないし、盛り上がりもないし」とスキップしてしまう。

が、The XXの”Intro”は例外だ。この曲は間違いなくアルバムの中止となっていた”Intro”だ。歌詞はない。しかも2分弱と短い。だから、位置付けとしてはアルバムに入り込んでいくための「イントロダクション」である事には変わりない。しかし、曲自体のシンプルながらも「何かが始まる」ワクワクを表現しつつ、1つの曲として成立する構成を持っているワケだ。

どれだけ”Intro“が魅力的なのか、それは”CITY OF THE SUN“のカバーが物語っている。

The XX – INTRO, CITY OF THE SUN COVER

アルバムの導入曲が他のバンドにカバーされることなんてあるだろうか。CITY OF THE SUNのカバーはアコースティックセットでのカバー。熱量があり勢いに任せながらも、どこか柔らかいカバーでとても素敵だ。原曲と聴き比べて違いも楽しめるはずだ。

世界で一番かっこいい理由は曲自体の魅力ももちろん、ファーストアルバムが2009年にリリースされてから、現在でもライブで演奏する「定番曲」的な存在になっていること。ファンも「”Intro“が来るかな?どうかな?」という期待をもってライブが始まるのを楽しみに待っている。

ぜひ世界で一番かっこいいアルバムの導入曲である”Intro“を聴いてみてほしい。

The XXが気に入ったらRooseveltもね!

チルウェーブとディスコの美しい重なり Roosevelt Feat. Washed Out “Forgive”

きっとエレクトロで、美しいメロディーが好きなあなたには、Rooseveltもハマるはず。
ぜひ聴いてみてほしい。