たいていのリスナーは、CDやレコード、またはApple Musicに新譜が発表された後、アルバム全体を初めから終わりまで聴くときに”Intro”からスタートさせると思う。でも2回目以降は「まぁいいか、別に歌詞があるワケじゃないし、盛り上がりもないし」とスキップしてしまう。
が、The XXの”Intro”は例外だ。この曲は間違いなくアルバムの中止となっていた”Intro”だ。歌詞はない。しかも2分弱と短い。だから、位置付けとしてはアルバムに入り込んでいくための「イントロダクション」である事には変わりない。しかし、曲自体のシンプルながらも「何かが始まる」ワクワクを表現しつつ、1つの曲として成立する構成を持っているワケだ。
どれだけ”Intro“が魅力的なのか、それは”CITY OF THE SUN“のカバーが物語っている。
アルバムの導入曲が他のバンドにカバーされることなんてあるだろうか。CITY OF THE SUNのカバーはアコースティックセットでのカバー。熱量があり勢いに任せながらも、どこか柔らかいカバーでとても素敵だ。原曲と聴き比べて違いも楽しめるはずだ。
世界で一番かっこいい理由は曲自体の魅力ももちろん、ファーストアルバムが2009年にリリースされてから、現在でもライブで演奏する「定番曲」的な存在になっていること。ファンも「”Intro“が来るかな?どうかな?」という期待をもってライブが始まるのを楽しみに待っている。
ぜひ世界で一番かっこいいアルバムの導入曲である”Intro“を聴いてみてほしい。
XX [解説・歌詞対訳 / ボーナストラック3曲収録 / 国内盤] (YT031CDJP)
The XXが気に入ったらRooseveltもね!
きっとエレクトロで、美しいメロディーが好きなあなたには、Rooseveltもハマるはず。
ぜひ聴いてみてほしい。