日本の5ピースロックバンドである踊ってばかりの国がニューアルバムから、リードトラックである”光の中に“のMVを公開した。
先日踊ってばかりの国企画ライブである「大和言葉」の終演後、ステージ上のスクリーンで先行公開されたこのMV。サビの儚げなメロディーと、ストレートな歌詞で表現された優しさ溢れている。
ヴォーカルの下津氏がアコースティックギターを抱えながら森の中を行くMVも今までとは違った自然な優しさを表現を意図的に選んでいるように思える。
曲名の「光の中に」を表現するために森の木々の間から漏れる淡い光が効果的に使われている。緑と光にに囲まれながら丈の長いカーキのシャツ、白のパンツで美しい歌を歌う下津氏は「優しさ」そのものである。
手書き風な歌詞テロップも丸くて穏やかな「優しさ」のムードを高めている。また、曲もフォークソング的なアプローチで、構成や楽器のフレーズはシンプルにまとめられている印象。下津氏の美しい歌声とメロディーをストレートにリスナーに届けることに全力を注いだ曲だと僕は思う。
先日下津氏が起こした一件があったものの(知らない人はツイッターで下津氏のアカウントを調べてみてほしい)相変わらず素晴らしい音楽を作り続けている。SNSの利用が盛んになり情報が拡散し批判も容易で炎上しがち。さらにサブスクリプションで音楽を聴く行為がスタンダードになり、いつか急に取り返しのつかない事件が起こって踊ってばかりの国が聴けなくなることもあるかもしれない。電気グルーヴの一件も記憶に新しいし。
そういう危うさをうちに抱えながらも、命を削って美しくてクールな音楽を届ける踊ってばかりの国が僕は大好きだ。
アルバムは5月29日にリリース。すでに”光の中に“など数曲は先行公開されているので、今のうちにぜひあなたのプレイリストにも追加しておいてほしい。
踊ってばかりの国の記事は他にもあるよ!
ニューアルバムに収録されている”Ghost“も素晴らしい楽曲だ。”!!!”は「チックチックチック」と読むのだけど、こちらは初期の曲で、よりサイケな曲の仕上がりになっている。
踊ってばかりの国 “ghost” 暖かなエモさ。踊ってばかりの国 “!!!”