元嘘つきバービーの岩下勇介氏が2016年に結成した4ピースバンド、ニガミ17才が新曲”幽霊であるし“を公開した。
MVは、King Gnuの常田大希氏が音楽レーベルとしてスタートし、現在は映像などを手がけるクリエイティブレーベルであるPERIMETRONがMVを手がけている。
ニガミ17才はバズリズムの2020年にバズるアーティスト2位にも選出されている「ほぼ売れかけている」バンドだ。2019年時点でも届く人には届いていたバンドではあるけれど、本格的に普段新しいバンドを追っていないマスにも浸透しそうな勢いである。
そして”幽霊であるし”は「爆発的に売れる」ための引き金だとぼくは思う。映像としてのインパクトとクオリティを追求するためにPERIMETRONと組んでいる点、MVの気味の悪い雰囲気に反して楽曲のポップさがこれまでの曲よりも顕著に見られる。
これまではレーベルに所属せずDIY的なスタンスで活動を続けていたが、TempalayやWONKなど今シーンの中心にいるアーティストのMVを制作するPERIMETRONを起用することは「日本の音楽シーンの真ん中を目指す」ための手段なはずだ。”幽霊であるし”までの曲は、ポップで洒落たサウンドワークになったものの「嘘つきバービー」の続きとった印象を残していたが、”幽霊であるし”で完全に新しいニガミ17才として次のステージに向かったと思う。
また楽曲の建て付け自体にも音楽シーンの中心を目指すためのチューンナップが見られる。ここまでの曲よりも、おそらくバンドとしてライブで再現しづらい打ち込みやシンセサイザー、電子ドラム的なサウンドに焦点をあてている。単純な丸裸のバンドサウンドで勝負するというよりは、楽曲自体のクオリティを優先して幅広いリスナーに届けたいのだろう。歌メロにも癖がなく、サビの爽快に突き抜けるようで耳にすっと入ってくる。岩下氏の歌い方自体にも、これまでと比べると変化が見られる。出来るだけシンプルに聴こえるような工夫が見られる。
実際、春にニガミ17才が実施するツアーのチケットは発売から間も無く完売する日程が出てきている。彼らのこれまでの地道な活動の成果であるのは間違い無いのだが、上記で述べた要因で、2020年”幽霊であるし”を境にさらに多くの人にニガミ17才の音楽が届くはずだ。
【ニガミ17才対バンツアー⚡️⚡️ 】
東京、大阪、札幌、高松、福岡がソールドアウト‼️
他の公演も残り少なくなっていますので気になってる方はお早めに🔥🔥🔥
2/15 金沢[w.四星球]
2/26 仙台[w.ドミコ ]
3/2 広島[w.岡崎体育]
3/3 名古屋[w.MONO NO AWARE]
3/7 沖縄[w.385]https://t.co/30zUXVUBbz pic.twitter.com/M31zPYzDSc— ニガミ17才公式であるし (@nigami17) January 18, 2020
しかし嘘つきバービー時代にだれが岩下氏がこんなに売れるバンドをやると想像できただろうか。僕はは嬉しい。
ニガミ17才について詳しくはこの記事にまとめています!
以前書いたニガミ17才についての記事はこちら。メンバーや結成の経緯など、彼らの情報をまとめているのでぜひこちらの記事も読んでみてほしい。