今年一番気に入っている日本の若手バンドはTempalayかもしれない。サイケでカオスな世界観を絶妙なバランスで表現しながら、昨今のシティーポップの流れをくむ爽快感が気持ちいい。
9月26日にリリースされる新アルバム『なんて素晴らしき世界』のリード曲”どうしよう“をご紹介。MVも相まってクセになる素晴らしい曲だ。
サイケで不気味、だけど心地いい世界観
不穏な雰囲気を醸し出すギターとメロデイーから曲は始まるのだけれど、すぐにエモーショナルで心地いい浮遊感に包まれる。
個人的には「エンディング感」が感じられる気がする。サビのコード進行のせいなのか、それともクリーンなギターが鳴らすアルペジオなのか…
同時にMVのクオリティも非常に高い。Tempalayのカオスでサイケでめちゃくちゃな世界観とぴったり合っている。
今回MVの制作を手掛けたのは”perimentron(ペリメトロン)“だ。僕も不勉強で知らなかったんだけど、2016年にKing Gnuの常田大希氏が音楽レーベルとしてスタート。その後メンバーが集まり出してクリエイティブとして活動をスタートさせた。
例えばKing Gnuの”Flash!!!“のMVはperimetronが制作している。
サイケでマッド、カラフルな作風はTempalayの音楽性にピタッとはまっている。
ストーリーがあるかどうかも怪しいMVだけれど、なぜか見入ってしまう。よくわからないけれど、音楽と映像に没頭してしまう不思議な魅力がある曲だ。心地よ過ぎてトリップしてしまいそうだ。
僕は断言するのが苦手だけれど、これだけは言い切る事ができる。Tempalayは日本で一番いいサイケを鳴らしているバンドだ。もっと大きなバンドに進化してほしいと思う。
サイケといえばTame Impalaだよね
世界を見渡せばサイケデリックなロック・ポップを鳴らしているバンドが沢山いるけれど、やっぱりTame Impalaは格別にいい。
きっとTempalayしか聞いた事がなかった人でも、Tame Impalaのサイケでトリップしてくれると思う。ぜひ聴いてみてほしい。