京都出身の3ピースバンドODDLYが8/7(金)に新曲”RUHRUH”をストリーミング配信でリリースする。Naoko Yutani(Vo./Gt.)とTomoyuki Watanabe(Vo./Gt.)、Keita Kishimoto(Dr./Vo.)で構成されるバンドは、ベースを担当するメンバーが不在。しかし、ベースの不在を逆手に取るように2本のギターが低音域と高音域のバランスを絶妙に取っているため「何かが抜けてる」感を思わせない。実際、前情報を持たずに音源を聴いたとき、僕はベースレスであることを全く感じなかった。Sonic YouthやThe Pixiesを思わせるグランジロックの無骨でヘビーなギターがどっしり構えているからだろう。”RUHRUH”は、重厚だけど不思議とポップな耳馴染みがくせになる曲だ。
もちろん、グランジロックの要素が強く前に出たバンドである。しかし、彼らの音を特徴付けるポイントは、美しいコーラスワークが曲全体をキャッチーに引き立てていることだろうう。男女混声、メンバーそれぞれが持つ多様な質感の声が重なり、メロディーを立体的に聞かせるのだ。グランジのリバイバルに留まらない無骨な音のテクスチャーの隙間に感じるポップさは、美しいコーラスワークから生まれている。
DIIVなどの現行のグランジロックが好きな人はもちろん、ウィーザーを始めとするパワーポップバンドのギターサウンドが好きな人にもハマるだろう。ぜひチェックしてほしい。