Tame Impala – Yes i'm changing
中でも一番エモーショナルな気分で「多幸感」に浸れた曲といえば“Yes, I’m Changing”だろう。
この曲は落ち着いたベースの音が主役に、穏やかに心の中へ入り込んでくる優しい曲だ。
でもちゃんとサイケデリックなシンセサイザーのおかげで気持ちいい浮遊感に浸ることができる。
なんだかフレーミングリップスみたいだ。
「多幸感」を全身で受け止めたい曲なんだけれど、歌詞はなんともいえない悲しさを感じさせる。
“They say people never change, but that’s bullshit, they do
Yes I’m changing, can’t stop it now”「人は変わることなんてないというけれど、そんなのは嘘だ。僕らは変わる。」
「そう、僕は変わり続けているし、もう止めることはできない」
*僕の拙訳です
人は変わってしまう、止めることはできないし、今の自分にとどまるためにできることなんてない、ドアの向こう側から呼ぶ声がするような「どれだけいやでも人は変わってしまうんだ」という無常。
テームインパラの歌詞って「無常観」や「諦め」とか「状況を受け入れる」みたいなテーマで歌われることが多い気がする。
彼らのスタイルである「サイケデリックでトリップしてしまうように感じさせる曲」ととてもマッチしていると僕は思う。
テームインパラロスのあなた、ぜひ“Yes, I’m Changing”を聴いて「ロスになることも、そのロスした感覚だっていつか忘れて変わっていくのだ」というなんとも物悲しい気持ちに浸るのも良いかと思う。
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サマソニで見たテームインパラの感想です。本当にいいライブだった。今度来日したらぜひ足を運んでその目にあの素晴らしく気持ちいいライブを収めて欲しい。