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Magic City Hippies “Modern Animal”

アメリカのマイアミといえば、年中暖かな気候とビーチ、そしてEDMなどのダンスミュージックが盛んなことで知られている。マイアミで音楽を作り、ライブでパフォーマンスを行う上で「踊れるか踊れないか」が重要な価値基準になるとMagic City Hippiesは語り、バンドの音楽を「インディーファンク」と形容している。ディスコやベースミュージックが音楽シーンを作り上げてきた土地で、ファンクバンドとしての生々しい音と、ダンスミュージックの作り込まれた画一性のあるデコレーションをミックスした音楽性を纏う音楽を「インディーファンク」と呼んでいるのだろう。

Toro Y Moiのような、バンドの生音で強固に築き上げられたファンキーなリズムに、ポップスターのヒット曲のような甘くキャッチーに響く歌メロを組み合わせる。最初はメロディーを聞いて、どことなくチャラチャラした印象を持ったのだけど、生々しくもきちんと作り込まれたトラックにグッと引き込まれていく。もしマイアミに行ったことがなくとも「想像上のマイアミ」を思わせるトロピカルなムード。夕暮れのビーチでチルアウトするようなリラックス気分を感じさせるミドルテンポだって、軽く横揺れしながら聴きたくなるようなビートが差し込まれていることに気がつくだろう。

“Magic City”とはマイアミの愛称だ。19世紀末から20世紀初頭にかけて、未開発だったマイアミが瞬く間に発展した魔法のような出来事から名付けられたと言われている。魔法がかかった夢のような気分を感じさせるインディーファンクを鳴らすヒッピーたち。イヤホンをつけて”Modern Animal”を流し始めると、そこには”Magic City”のようなチルアウトが待っている。

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