先日カナダのインディーポップバンドであるMen I Trustが来日公演を行うことが発表された。
:)) We are coming to East Asia in October! Can’t wait!https://t.co/XPKRszzhQp pic.twitter.com/lpWztNxh1z
— Men I Trust (@menitrust) 2019年5月31日
インディーロック・ポップファンにとっては待望の来日であり、僕も心待ちにしていた一人だ。心地よくって身体を揺らしたくなるようなダンサブルでポップな楽曲は聴くひとを魅了する。
コーネリアスも「最近好きなバンド」として名前を挙げていた事もあるし、海外ではBelle & Sebastianとツアーを廻るなどすでに人気を得始めているバンドなのだ。
せっかく来日するのだから、会場にMen I Trustが好きな人たちに集まってほしい。なんなら、来日を機に、このブログを通じてMen I Trustの良さに目覚めてほしい。そしてライブ会場に足を運んでほしい。
だから、来日するにあたって「Men I Trustならこの8曲は押さえておけば間違いない」という曲を紹介する。ぜひこれまで聴いてことのなかったあなたの参考になれば幸いだ。
Men I Trustはこんなバンド
Men I trustはJessy(中央/Bass)とDragos(右/Keyboard)によって2014年にカナダで結成されたインディーポップバンド。翌年2015年にはボーカルにEmma(中央手前 / Guitar&Vocal)を迎えて活動を本格化させる。
楽曲はもちろん、マスタリングやミキシング、MVの撮影まで全て自前でこなしてしまうDIY精神がたくましいバンドだ。
昨年にはRALLYE LABELから日本限定で”TAILWHIP“というアルバムがリリースされている。サブスク配信はもちろん、ほとんど全ての楽曲にMVが作られており、YouTubeで観ることができる。
より詳しい説明はこちらの記事にまとめている。よければ読んでみて欲しい。
【Music Heads】なんでこんなにノスタルジックなんだろう。カナダのダンスポップ3人組Men I Trust
①Tailwhip
Men I Trustといえば”Tailwhip“だ。この曲がおそらく一番有名で、Men I Trustを知るきっかけになった人も多い。バンドを代表するアンセムである。
透き通っていてアンニュイなボーカルのEmma(エマ)の歌声が心地よくってスッと耳に馴染む。歌を支えるトラックも魅力的で、シンプルながら終始存在感を放ち続けるベースラインがたまらなくかっこいい。
バンドメンバーのホームビデオを編集したMVはノスタルジックな雰囲気。VHSのローファイな画質と、洗練されたインディーポップのギャップが楽しい。
車が走る田舎道を背景に合成して、メンバーが演奏し歌う表現もシュール。Men I Trustの”DIY精神”がよく現れた素晴らしい曲だ。ライブで聴けたら間違いなく盛り上がるし感動する。
ちなみにライブ版もYouTubeにアップされている。こういったDIYなインディーポップバンドというと、音源はいいけどライブは再現度低くて微妙…なんてことが多い。が、Men I Trustは違う。音源そのまま、いや寧ろライブ版の方がいい。ぜひチェックしてみてほしい。
②Lauren
森の中を自転車で走る赤いワンピースの少女が美しいMVの”Lauren“。
どこか懐かしさを感じさせるメロディー、美しいコーラスワーク、そしてもはや主役と言っていいベースライン。全ての要素が完璧なバランスで曲を作り上げている。楽曲はもちろん、MVすら自分たちで撮影・編集するDIYなスタイルには感銘を受ける。真のインディーバンドである。
こちらのライブ版も素晴らしい。個人的には森の中で並んで歌う2人の奥に見える車、この構図が好きすぎる。
③ I hope to be around
個人的には一番「泣ける」曲だと思っている。”I hope to be aruond“のサビは美しくポップでありながら、物悲しさが溢れている。なんとなく90年代のJ-POPみたいなノスタルジックなメロディーだなぁ、と思ったりする。ミスチルの初期に入ってそうなロマンチックな曲を思わせる。
個人的にはこのアコースティックバージョンの”エモーショナル”さは異常だと思っている。
ボーカルのEmmaがとにかく色白であかりはあるけど薄暗い部屋で弾き語る姿は、美しすぎて少しだけ幽霊みたいで怖いなぁと思いつつも曲の”物悲しさ”を引き立てる。
④ Say, Can You Hear
インディーロック的なギターのサウンドと構成、疾走感がいい意味Men I Trustっぽくない”Say, Can You Hear”。
コード進行やシンプルなギターとベースのフレーズが、他の曲に比べて際立っている。イントロからサビまではどことなく穏やかながらも明るくって「インディーロック」感があるのだけど、サビに入ると淡々とした疾走感が「夜高速道路をドライブする」ような雰囲気にガラッと変わる。
Aメロからサビに差し掛かる時の落差が面白い曲だ。
⑤ Numb
“Numb“こそ、90年代のJ-POPにあるムーディーでメロウで、ノスタルジーを感じさせる曲だ。
イントロのシンセサイザーのフレーズなんてドンピシャだ。その音色と、Aメロと同じメロディーをなぞるフレーズが「90年代の当時感」を醸し出している。きっと意図的にではないはずだけれど、個人的にはそのように感じる。
静かに過ごしたい夜に部屋を薄暗くして、あかりを一つだけつけつつコーヒーでも飲みたいなぁ、なんて時に聴いてみたらいいと思う。
⑥ Norton Commander (All We Need)
とにかくEmmaが美しいMVの最新リリース曲”Norton Commander (All We Need)”。
印象に残るギターフレーズがくせになること請け合い。そのギターフレーズが乗っかる土台もクセがあるがクールだ。ベースシンセサイザー的なエフェクトのかかったベースラインが浮遊感のあるサウンドを演出する。
チル、というと安っぽいかも知れないが「チルしたいなぁ〜」というときについつい聴きたくなる曲かも知れない。ノーストレスで身体にも頭にも負担がなく、何も考えずに心地よさを楽しむことができる。
⑦ Show Me How
“Show Me How“はどことなく”Lauren“に似ている構成で、ベースラインがシンプルなリピートでありながら独特の存在感を出し続けている。
歌メロとギターのメロディーがオーバーラップするあたりが、2000年代っぽくてなんだか懐かしい気持ちになる。
⑧ Seven
最後は”Seven“という曲を紹介する。8曲目だけど。
イントロの軽快なギターフレーズから始まり、Men I Trustにしてはテンポも気持ち早めでいい意味で軽い印象を受ける。
この曲には”いいエンディング”感があるなぁ、と思い最後に紹介している。ライブでもぜひ最後に演奏して欲しいなぁと僕は思う。
Men I Trustの曲の中でもこの曲だけ、アウトロに壮大なギターソロがある。珍しく音も歪んでいて、ロックンロールで壮大なスケール感のギターソロが好き。Men I Trustの曲にギターソロ?とは思ったんだけど、実際ぴったりマッチしているので彼らの音楽センスは底知れない。
Sevenについてはリリースされた時に紹介した記事を書いた。こちらも合わせてチェックしてみて。
浮遊感と跳ねる疾走感 Men I Trust “Seven”
ライブに行こう!
Men I Trustはノリノリで聴く音楽ではないし、ライブでめちゃめちゃ盛り上がる訳でもないと思う。
聴いてもらえたらならあなたにもわかると思うが間違いなく「心地いい空間」を彼らは作る。少しビールを飲んでほろ酔いになりながら、身体をゆらゆら揺らして、なんとなく昔の良かったことなんかが頭に浮かんでくる、みたいな「居心地がよくって、ふとノスタルジックな気持ちになる」空間だ。
次いつ日本に来るかもわからない。これが最後になるかも知れないので、気になるあなたはぜひチケットを抑えてライブに足を運ぼう。ちなみに僕はチケットをすでに確保している。
このブログを読んでMen I Trustのライブに行こうと思った人はぜひ僕におしえてほしい。ビールを奢りたい。
参考 Men I TrustSmashMen I Trustが好きならAlvvaysも好きなはず
同じカナダのインディーロック/ポップバンドであるAlvvays(オールウェイズ)も好きな人が多いはずだ。
美しいメロディーと透き通るような歌声は共通している点だ。よりバンドサウンドを求めるのであれば、きっとAlvvaysを気にいると思う。読んでみて欲しい。