こんにちは、Sleepy head(@SleepyHead_blog)です。
突然ですが「うまい文章」ってどんなものでしょうか?
僕はブログを始めてから50記事ほど書いてみて、改めて考えていました。
書いた内容が誰かの心を動かすような文章
議論を引き起こす文章
感動を与える文章
現段階で自分がこんな文章を書けていると言われると、全然そんなことなくてですね。
ブログをとにかく書く!だけではなかなかライティングの技術を身につけられないな、と感じていました。
僕のような、ブログを始めて間もない人はこんな風に感じているのではないでしょうか?
で、ウェブライティングの技術を学びたい!人の心に刺さる文章を書きたい!と感じた結果、手に取った本が『人を操る禁断の文章術』です。
メンタリストのDaigoさんが書かれた、文章を書く上でのテクニックを解説した本。
本書は、相手を思うままに行動させたい人のための本です。 美文のコツは書かれていませんが、相手に読まれる文章、相手の心を動かす言葉選び、相手を行動に導くための技術についてはふんだんに盛り込まれています。 相手の想像力を使って、最も激しく心を動かすことができる方法──。これがメンタリズム文章術です。
メンタリズム文章術?激しく心を動かすことができる?
正直心の中では
昔テレビでよく見かけたけど、かなりうさんくさい人だなぁ
そもそもメンタリストって何・・・手品・・・?
と思っていましたが、特にブログを書く上で役に立ちそうな内容だったので内容をシェアして行きたいと思います。
「あなたの思う、世界最高の美女とは?」
冒頭かこの一文から始まります。
その質問を読んだ後、僕は「中条あやみかなぁ・・・いやアン・ハサウェイ・・・」と自然に考え始めていました。
この質問には、目に見える「イメージ」を見せることをせず、「問い」というかたちで人のイメージを駆り立てる意図がありました。
映画でもエンディングをはっきり示さずに、終わりがわからないまま映画が終了し「こうなってだろう、◯◯が××を・・・」というように観客に想像させる手法ってありますよね。
このたった1行の文章を読むと、思う人こそ違っても、いずれの場合も誰もが「自分の思う絶対的な美女」を思い浮かべます。 じつはこれこそ、文章の持っている力なのです。 ある言葉を目にすることで、人は想像し始めます。ここでは「美女」という言葉に反応して、世界最高の誰かの顔を描き出すのです。 その瞬間、あなたにとっては頭の中で想像しているその人こそが、間違いなく世界最高の美女となります。
実体を提示された途端に、人が想像力を働かせられなくなるということですね。
目の前に実体を伴った美女候補が現れた途端、私たちは思い描いていた理想の顔との違いを感じてしまい、世界最高の美女にはたどり着かなくなるのです。
なぜ「あなたの思う、世界最高の美女とは?」という問いで、読み手にそれぞれの美女像を想像させたのか。
それは文章が機能する仕組みを説明するためです。
読み手は文章を読んだ後に、それぞれの頭の中でイメージを膨らませます。
読む→言葉に反応する→想像する 本書で紹介していく具体的なテクニックを学ぶ前に、まずは基本となるこの仕組みをしっかりと覚えておいてください。文章はただ書くのではなく、読んだ相手の心を動かし、想像力を使ってもらうために書くのです。
想像させる、その先には「行動を引き起こす」という最終目標があります。
例えば自動車のセールスマンならこんな感じ。
いきなり行動を促すような話をしても、「ガツガツしたセールスマンだ」と思い、お客さんは引いてしまいます。
「自動車を乗っている自分」をイメージさせる言葉を使うわけですね。
例えば、自動車のトップセールスマンはセールスレターでクルマの性能や品質を語る前に、必ず、お客様の想像力を刺激する言葉を挟んでいます。 難しい言い回しやテクニックを駆使しているわけではありません。 「どこへ行きたいですか?」 「誰を乗せたいですか?」 といった言葉で、お客様に「自分がクルマに乗っている場面」を想像させるのです。
想像させることは、その先の行動へスムーズにつなげるためのステップと言えます。
ブログやセールスライティングに取り組むときに意識するべき基本的な仕組みですね。
例えば、リクルートスーツを売るとして
いきなり「ウチのスーツ買ってください!」と言ってしまうより
「就活ではサイズ感がぴったりのスッキリしたスーツが企業受けが良いですよ」
と自分がスーツを着て面接を受けている場面を想像させてから、購入を促した方が「買おうかな」という気になってもらえるということです。
つまり、読む→言葉に反応する→想像する、には続きがあるわけです。 それは、読む→言葉に反応する→想像する→行動を起こす、です。
相手の心を動かす文章を書く上での3つのポイント
文中にはこの3つがポイントだと解説されています。
1.あれもこれもと書き過ぎないこと。
2.きれいな文章を書こうとしないこと。
3.自分が書きたいことを書かない。
1つ目である「あれもこれもと書き過ぎないこと」
僕はあれもこれもと書きたくなってしまい、結局何が言いたかったのか自分でもよくわからなくなることが頻繁に起こります。
「このブログでは何を相手に伝えたいのか」
伝えたいことを1つに絞ることで、書き過ぎを避けシンプルで力強い文章を書くことができます。
設定するゴールを1つに絞り込み、文章を書くことを広告の世界では「ワンメッセージ・ワンアウトカム」と言います。 伝えることを削って1つに絞り込むことで、相手が行動しやすくなるのです。
2つ目の「きれいな文章を書こうとしないこと」
無味無臭の、紋切り型の文章だと相手の感情を揺さぶることはできません。
プレゼントでも好きなブランドのショップから送られてくるDMでも、自分に向けた一言が添えられていたら心に残りますよね。
時候の挨拶や品物の紹介といった文章は一切なく、こちらの興味にズバリと刺さるたった1行が添えられていたことで、この友人とプレゼントのことは深く印象に残っています。
3つ目「自分が書きたいことを書かない」
さすがに「?」とはてなマークが頭に浮かびますが、これも「読み手に想像させる」ことにつながっています。
しかし、相手が求めていることを考え、状況をイメージさせることで「自分の得たい結果」を手に入れることもできるということ。
具体的なターゲット設定が重要ということですね。
自分の友達や親戚、同期などの身近で具体的な人を想定して書くだけでも、文章は鋭くなります。 相手の心を読んで、どういう言葉なら反応するのか。「こういう文章なら、読んだあとに行動してくれるかな」と考えること。
HARMの法則
ツイッターなどでちょくちょく見かけますが、人間の悩みはこの「HARM」の4文字で分類が可能なようです。
H=健康(ダイエット、病気など)
A=野望(将来の夢、出世や仕事)
R=人間関係(会社での人間関係、恋人など)
M=お金(収入や借金、年金など)
これらの悩みは個人の人生にとても重要な影響を持つ一方で、なかなか人に相談をしづらいことでもあります。
お金の悩みとか人に言いづらいですもんね。ましてや借金なんて。
だから解決策を求めてネット上で答えを探したり、専門の人に相談するわけです。
読まれるコンテンツにはこの悩みを解決してくれる答えが含まれているケースが多いですね。
私はメンタリストとしての経験上、悩みの9割は「HARM」(ハーム)の四文字に集約され、分類できると考えています。 HARMの「H」は「Health」、健康のこと。ダイエット、外見の変化、病気、加齢など、心身にまつわる健康はすべてここに含まれます。 「A」は「Ambition」、野心や大望という意味ですが、ここでは「将来の夢」や「叶えたい希望」と解釈しています。理想の仕事、出世したいという願望なども含まれるでしょう。 「R」は「Relation」、人間関係。会社での人間関係、友人、知人、恋人、結婚、離婚も含めます。 「M」は「Money」、ずばりお金にまつわる悩みです。収入の増減、借金、年金、住宅の購入など大きな買い物も含まれます。
同調圧力
みんな一緒である、という状態を「社会的証明」と呼ぶそうです。
「社内旅行に参加お願いします!」と言われても、「ふーんでも僕は行かないから」と言いやすいですよね。
でも「社内の9割以上が社員旅行に参加します」と言われると、なんだか参加しないと仲間はずれになるような気になりませんか?
その状況から自分が参加しなかったときに起こりそうなことを想像させること、しかもそれが周囲の人間と異なると、なんだか不安になります。
「みんな一緒」は、社会心理学用語に置き換えると「社会的証明」に当てはまります。 社会的証明。なんだか堅苦しい感じがしますよね。でも、簡単に言ってしまうと「みんながしていることは正しい」です。 さまざまな社会心理学での実験により実証されていますが、人は決定に迷ったとき、未知の状況に陥ったとき、周囲の人たちを観察し、同じ行動を取ろうとします。あなたも会議や合コンなどで、本当は意見したい、思い切ってあの子の隣に座りたいと思いつつ、ついつい他の参加者の顔色をうかがった経験がありませんか?
大事なことは何度も繰り返す
「大事なことなので2回言いました」と言ったように、本当に伝えたいことを1回言っただけでは相手の心に残らないことが多いですよね。
だからと言って同じようなことを同じような言い回しで繰り返し言われても「もうわかったわ!!!」怒られてしまいます。
本当に大事で伝えたいことは「言い方を変えて、なんども繰り返し伝える」。
いろんなアプローチの仕方を使いながら、手を替え品を替え伝えたいことを何度も伝えると良いでしょう。
大事なのは表現を変えて10回繰り返すこと。言い換えや類語によって10回繰り返せるだけのバリエーションを持つことが大切です。 そうやって表現すれば、読み手の関心を引きながら説得力を高めていくことができるのです。
まとめ
メンタリズム、というとかなりうさんくさく思えましたが実際のところは
・相手の想像力を使って行動を促す
・伝えたいことを効果的に相手に伝える
・ターゲットを明確に、相手のことを考えてピンポイントに文章を書く
など、現代のウェブライティングで役に立ちそうな文章術だと思いました。
少しづつ自分のブログや仕事のメールなど、うまく取り入れていきます。
ぜひ皆さんも使えそうなテクニックを実際に試してみてはどうてしょうか。
では。