こんにちは、Sleepy head(@SleepyHead_blog)です。
今日は高木新平さん・北野唯我さんが開催したイベント「自分の名前で生きていく」に参加してきました。
テーマは「組織人から自分の名前での仕事を作って生きたい人。ヒントを見つける会。」
ー 29歳
それはビジネスパーソンとしての「勝負の分かれ目」。
22歳で横並びだった同期たちは、徐々に差が付き始め、社内でも「アイツは仕事ができるらしい」という声が出てくる。
一方で、若くから組織を飛び出した、かつての同期たちから「新たなフィールドで活躍している」という嬉しい声も聞こえてくる。30歳を直前に迎えた年は、ビジネスマンにとって最初の「勝負のタイミング」とも呼べる。
高木と北野。2010年に新卒で大手広告代理店に入社した二人は、早くから大企業を去り、現在、全く違うフィールドで仕事をしている。彼らの共通点は1つ
自分の名前で、仕事を作っていこうとしていること、だ。
2週間前、会社でランチをとりながらふとツイッターを見ると、イベント告知のツイートと、高木さんのnoteのブログエントリーを見かけました。
もちろん高木さんの活動はインターネットを通じてよく知っており、北野さんに関してはそのタイミングで知ったのですが、とても優秀で面白い記事をたくさん書いておられたので、イベント自体にものすごく惹かれ、ほぼ衝動的に応募をしました。
僕自身、キャリアに悩み、今後の将来を案じていたタイミングだったので、これはいいタイミングだ!参加するしかない!と。
20人の定員に対して、250名の応募があったそうで12.5倍もの倍率の中、運よく選ばれたのは、自分のキャリアや悩みからすると意外でした。大企業に勤めているわけでもなく、この先の具体的な独立のプランなんてなかったからです。
じゃあ理由は何なのか。それは、ずっと抱え続けて来た「大企業コンプレックス」をどうにか消化したかったから、でした。
大企業コンプレックスを抱え続けて来た
大手企業で大きな仕事の責任を持ち、順調にキャリアを積み上げている(ように見える)同世代に対して、とても大きな劣等感やコンプレックスを感じて来ました。
関西の大学を卒業し、そこそこの知名度や偏差値があったこともあり、僕の友人たちはこぞって大手企業にエントリーし内定を獲得、そのまま就職を決めています。
一方、僕は一生関わる仕事であるなら、自分の身の回りで興味のある物事に関係する仕事しかしたくない!と、とても単純な理由でファッション業界の企業に就職。
もちろん多くの人はご存知の通り、ファッション業界・アパレル業界は、業界内の大手企業でも、そこまで給与等の条件は良くないですし、社会的地位も高くない。市場自体は年々縮小しています。
銀行やメーカーなど安定している(と思われている)大手企業に就職するか、最後まで迷い続けましたが、最終的に己の直感を信じ、ファッション業界に身を置くことに決めました。
しかし、この決断が「大企業コンプレックス」を発症するきっかけとなったのです。
正直「自分で決めたことならどんな結果に落ち着いても納得できるだろう」と考えていました。友人が大企業で大きな仕事をしている、こんなプロジェクトを任されている、今度メディアに取り上げられる、そんなことが起こり、目の当たりにするとしても、「よそはよそ、自分は自分」だと割り切れるはずだと。
しかし現実は違いました。もちろん友人たちは声に出して言わないにしても、見えない差みたいなものが漂っていました。うまく言語化できないのだけど。
僕自身もその差のせいで、友人たちとコミュニケーションをとることに妙な気おくれを感じ、そのコンプレックスを知られないように殻に閉じこもるようになっていました。
それから無意識的に他者と自分のキャリアを比べるようになり、自分の直感が完全に現実に押し寄せてくる「キャリアの差」に負けてしまい、コンプレックスを抱えるようになったわけです。
コンプレックスは力になる
そういったコンプレックスを抱えて、「自分の名前で生きていく」に参加しました。
きっと大企業である程度経験を積み、その経験を生かして独立ないし個人としての活動を考えている人がこのイベントに参加しているのだろう、と思いながら会場に向いました。
実際にイベントがスタートして、参加者の自己紹介が始まると予想通りに大手企業に勤めていてそれぞれ非常に面白そうな仕事をしている人が大半。わかってはいたものの、正直焦りました。自分は何者でもないような、そんな気分というか。
ディスカッション中に、何か質問したい、聞いてみたい、議論したい、という気持ちはあったものの、他の参加者に圧倒され(みなさんものすごく自身のキャリアや仕事への取り組み方を深く考えておられました)それについて行くのに精一杯。
もちろん、気づきはたくさんあります。
北野さんが博報堂をやめることに決めた後、将来の不安をを潰すためには「自分を論破するストーリーを作る、論点を分解して一つ一つつぶしていく」という話など、新しい気づきでしたし、自分のキャリアや人生にも取り入れられる考え方だと思っていました。
しかし、優秀な参加者20人の前で話す勇気をなかなか持てなかったのは「大企業コンプレックス」が発生してしまったからでした。そのディスカッションの中で、自分が何者でもないような、自分がキャリアや仕事について考え込めてなかったような。
しかし、イベントの最後の最後、勇気を出し
「大企業コンプレックス」を持っていること、それが自分の名前で仕事がしたい理由なのだ
と、思い切って高木さんに質問することができました。
そこで返ってきた答えが「コンプレックスは力になる、自分がコンプレックスを持っていることを出すこと、アウトプットすること」というものでした。
人生は文脈を回収するプロセス
「コンプレックスを外に晒すことで、それに共感してくれる人も大勢いるはずだ、まずは何かを打ち立てることが大事」だと、高木さんは答えてくれました。大企業に入れず、周りの人間が責任のある仕事をしている様子を見て「悔しい、見返したい」という気持ちをブログか何かに書いてみるのもいいと。(だから今、こうやって自分のコンプレックスについて書いているわけです)
確かに、僕はこの「大企業コンプレックス」を隠して生きてきました。
周囲の人間にバカにされるのではないか、嫉妬や劣等感を晒すことは恥ずかしい。
しかし、晒すことで仲間が見つかるかもしれない、同じ気持ちをシェアできるかもしれない。
「大企業に入り、潤風満帆な人生を送ることができなかったけど、いつか見返してやる」という文脈を回収するプロセスこそ人生であり、あるいは僕自身の強みになりうるのではないか、と気づくことができました。
参加者の中に、フィリピンでデザインを教えたのちに、現在は帰国し、プロダクトデザイナーとして仕事をしている参加者の方がいらっしゃいました。
彼はそのデザイナーとしてのキャリアについての悩みを高木さんに質問していて、その答えの中に「人生は文脈を回収するプロセス」という言葉がありました。(正確ではありませんが、そういったニュアンスの言葉でした。)
フィリピンでデザインを教える経験をして、アジアに強いプロダクトデザイナーというポジションを得ることができるかもしれない、「フィリピンでの経験を経て、プロダクトデザイナーとして仕事をしている」という文脈をキャリアの中でうまく消化し、将来につなげることで、文脈を回収する。
スティーブ・ジョブズ氏のスタンフォード大学での演説「Connecting the dots」を思い出させるような言葉でした。
僕も「大企業に入れなかったが、コンプレックスを表現しながらファッション業界で働いている」という文脈を回収するために、この点をつなぐことができれば、それはもうコンプレックスではなくなり、前向きな行動につながる原動力になるのではないか。
コンプレックスを消化し、力に変え、自分が抱える文脈を回収する、今自分に必要なのはこれだ。
まとめ
正直にいうと、もっと議論に参加したかったし、発言もしたかったのですが、コンプレックスが邪魔してうまく話すことができませんでした。
しかし、最後の最後で勇気を出して質問してみたことで、大きな気づきを得ることができました。全体の議論を活発にする話ではなかったかもしれないけれど。
「大企業コンプレックス」を抱えている自分を受け入れ、発信し、仲間を見つける。
きっと同じように、大企業に入れなかった劣等感や嫉妬、いつか見返してやろうと思っている人はたくさんいると思います。
なかなか言いづらいことですし、実際外に出すまでの葛藤は大きなものです。
しかし、もしそういったコンプレックスを感じているとしても「原動力」となり、その文脈を回収する方法を見つけ出すことで、消化することができる、今日のイベントを通じてそんな希望が見えた気がします。
あなたもコンプレックスを晒すことで、力に変えましょう。僕も頑張ります。
では。
