https://www.youtube.com/watch?v=_BNBhTG9OiQ
Wasuremono(忘れ物)というバンドをご存知だろうか。バンド名は日本語だが、日本のバンドではない。イギリスを拠点に活動するサイケポップバンドなのである。
僕にとっては今日の今日まで知らないバンドでだった。Spotifyの”My Discover Weekly“に入っていたところを、たまたまシャッフル再生していたら流れてきた。それが”Are You OK?“だった。
てっきり日本の宅録ベッドルームポップかと思って調べてみたら全然違う。なんだか得体の知れないバンドだ。しかしそのサイケデリックでポップ、そして底抜けに明るいムードが病みつきになってしまった。ぜひインディーロック好きのあなたとシェアしたい素敵なバンドバンド。それがWasuremonoだ。
Wasuremonoってどんなバンドなの?
Wasuremonoの中心人物はWilliam Southward。フロントマンでありマルチプレイヤーだ。彼が作曲やレコーディングなど全てを手がける。ライブを行うバンドメイトは彼の友人であるMadelaine Ryan(Key. Vo.)、そして兄弟であるPhillips Isaac(Dr.)、ベースのPhoebe Phillips(Ba.)から構成される。
サイケデリックな浮遊感、心地の良いフレーズのリピート、ハイトーンボイスの印象的なメロディーが魅力的だ。80年代的なサウンドが好きなようで、ドラムは打ち込みのチープで軽い音色になっている。
2013年にファーストEP “Wasuremono“をリリースし活動を本格化。2018年にはデビューアルバムである”Something Left Behind”をリリース、2019年にはセカンドアルバム“Are You OK?”を立て続けに発表した。イギリスのBBC 6 MUSICにフックアップされ、Maida Vale Studiosでライブセッションを行うなど、ここ最近確実に注目を集めるバンドになりつつある。
また2018年にはThe Flaming Lipsのイギリス公演のサポートアクトを務めている。確かに、The Flaming Lipsと共通した部分(サイケデリック・多幸感・カラフルなヴィジュアルイメージ)はたくさん見受けられると僕は思う。
“Are You OK”はチープで多幸感溢れるサイケポップ
最新アルバムのリードトラックである”Are You OK?“はシンプルながらも非常に手の込んだサイケポップという印象だ。
心地良いフレーズの連続性の中に、頭が麻痺するような心地よさを感じるのが”サイケデリック”だと思う。Wasuremonoはその心地よさを体現しているが、彼らにはドリームポップの浮遊感や繊細さを兼ね備えている。
作り込まれているが、脱構成的な曲作りで明確なサビやAメロBメロが存在しないことで”サイケデリック”なサウンドの要素を高めている。
MVを観てみると一瞬「ヴェイパーウェーブのアーティストなのかな?」と思うようなチープで無意味なコラージュが流れ続ける。花のような顔の男が踊り続ける。SUSHI DANCEってなんやねん。
こういった「音楽のニュアンスと親和性の高い、あえてチープなビデオを作る」感はDayglowを思い出させる。Wasuremonoと並ぶぐらいのインディーロックバンド界期待の新生だ。

サイケデリックな浮遊感が好きな人や、インディーロック・ポップを好むあなたにおすすめしたい。DayglowやThe Flaming Lips、Superorganismが好きな人ならきっとググっとくると思う。
Sleepyhead_blogのパワープッシュだ。ぜひ日本でもファンを増やして欲しい。
PR : 最近Spotifyのプレイリスト作りました
Wasuremonoの“Are You OK”も入ったSleepyhead_Blogのプレイリストを最近作成した。
主にインディーロック/ポップ、シンセ/ドリームポップのアーティストを世界中からピックアップするプレイリスト。ぜひ聴いてみてほしい。
気にいったらフォローよろしくお願いします。