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80’sのノスタルジーと現代のインディーポップ。Dayglowというバンドに出会った

Dayglow – "Can I Call You Tonight?"

 

熱烈なYouTube愛好家であればわかってもらえるかと思うが、あの動画配信プラットフォームのレコメンド精度は本当にバカにできない。今や日本でも発見されたカナダのインディーポップバンドであるMen I Trustも、YouTubeにオススメされなかったらきっと聴くこともなかっただろう。

日々インディーロックバンドをディグすることでパーソナライズされた僕のYouTubeは、数日前にアメリカのDayglowというバンドをトップページに表示させた。どうやらアメリカのインディーバンドらしい。”Can I Call You Tonight“という曲だ。ふざけたローファイなサムネイルに惹かれた僕はクリックしてみた。

MVの雰囲気は終始ローファイで、80年代みたいな安いっぽい演出(クロマキー合成で電話機が浮いている、でも支える人を隠しきれない)映像。開始5秒もしないうちに90%好みな音であることが確信できる。おどろおどろしいアナログシンセみたいな効果音から、シンプルなカッティングのギターフレーズに四つ打ちのドラムが鳴る。四つ打ちのドラムがなり始め、爽やかなギターフレーズが重なる瞬間の爽快感がたまらない。正直映像の80’s感と音楽の性質はそこまでリンクしないように僕は思う。でもそこがいい。80’sのノスタルジックな雰囲気と、現代のインディーロックのギャップがリスナーを惹きつける。

甘くってライトな歌声とメロディーが心地いい。さらにリバーブのかかった浮遊感も合間ってノーストレスで聴き続けられる。

フロントマンであるSLOAN STRUBLEは「Tame ImpalaKevin Parkerが一人で自宅スタジオで曲を書いているよね。僕も同じようにまず一人で曲を作って、バンドでツアーを周りたんだ」とこちらのインタビューで答えている。10歳の頃からガレージバンドなどで作曲を続けているようで、今後期待したいインディーバンドである。

ちなみにDayglowのバンド名の由来となったのがこちらの曲。Brazosの”Day Glo”だ。こちらの曲も実に気持ちいフォーキーなポップソングなのでぜひ聴いてみてほしい。

Day Glo

Dayglowが好きならClairoも聴いてね

先日紹介したClairoも宅録SSWでローファイなインディー感が共通している。オススメだ。

「映画で女の子が街から街へ車で渡るときに流れる劇中歌」みたいなエモ。Clairo(クライロ) “Bags”