ダンスミュージックとキュートさ Toro Y Moi(トロイモア) “Freelance”

Toro y Moi – "Freelance" (Official Music Video)

アメリカはカリフォルニアを拠点に活動するミュージシャンであるChaz Bear(チャズ・ベアー)のソロプロジェクトであるToro Y Moi(トロイモア)がニューアルバムである”Outer Peace“のリリースを発表した。

2019年1月18日にリリースが予定されているニューアルバムから”Freelance“のMVが公開されている。

ダンスミュージックのマナーと、チャズのキュートさ

この曲の魅力はダンスミュージック的な構造の中に、チャズのキャッチーなメロディーが詰まっているところだと僕は思う。


淡々と繰り返すベースとメロデイー、シンセサイザーの軽い音が作り出す特徴的なリフ。重めな音感で存在感を出すバスドラムが曲全体のいいアクセントになっている。エレクトロな質感がまさにダンスミュージックを意識したように思わせてくれる。

さらに、”Freelance“にはサビが存在せず、実質的にAメロとBメロで曲が構成されている。シンセサイザーのリフを間に挟みながらループしていく感覚はダンスミュージックのマナーという印象がある。

MVはピンク色のグラデーションの壁をバックにチャズが終始首を振りながらリズムを取りつつ踊る仕上がり。ついつい首を前後に振ってリズムを取りたくなるBPMとグルーブがたまらない。

でも、ダンスミュージックに振り切っていないところがチャズらしい。曲を聴いている限り、ベースはオートワウを掛けたエレキベースで演奏されているっぽい辺りにはバンドらしさを残している。

今まで作風をアルバムごとに大きく変えてきたが、流れるようなメロディーラインは今作でも健在である。

ダンスミュージックとしての魅力と、Toro Y Moiが積み重ねてきたキュートでポップな雰囲気が調和した良い作品になる予感しかない。

“Outer Peace”は2019年1月に発売。来年辺りに来日してくれることを聞きながら、リリースまではこの曲をリピートしながら待っていよう。