キラキラしたポップとハイトーンボイス。Passion Pit(パッションピット) “Sleepyhead”

YouTubeでこの曲を聴きながら読んでもらえたら嬉しい。

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アメリカのエレクトロニックポップバンド、Passion Pit“Sleepyhead”。

僕が音楽にのめり込むきっかけとなった曲であり、当ブログの名前をいただいた曲である。ハンドベルやシンセサイザー、サンプラーを駆使したサウンドには、キラキラした夢の中、みたいなムードを感じることができると思う。

“Sleepyhead”は「寝ぼすけ」という意味。名前の通り、ぼんやりとした曖昧な頭の中で、全ての輪郭がなくなるような曲だ。当時大学生でいわゆるギターやドラムを主体として生音の「バンドサウンド」にしか触れていなかった僕にとっては、衝撃的にかっこよく思えた。シンセサイザーに囲まれて訳のわからない動きをしてるキーボディストや、ハンドベルを取り出すベース、別の曲からとってきたフレーズをぶち込むサンプラー。全てがかっこいい。

ライブ版ならこの映像を観てほしい。本気でハンドベルをならすキーボードとベースが完全に「入り込んでいて」見入ってしまう。ボーカルのマイケル・アンジェラコスは音源通りのハイトーンボイス。めちゃくちゃキュートで、ポップで、かっこいい。

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さらに曲中では1960年代アメリカの荒々しいスタイルの文学家の「ビートジェネレーション」の代表的な存在である小説家ジャック・ケルアックSan Fransisco Scene”の朗読から引用している。冒頭の”And everything is going to the beat“の部分だ。

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正直歌詞は日本語訳しても理解するのが難しい。何が言いたいのか良くわからないのだけど、個人的に大好きなジャック・ケルアックを引用していくあたりに「パンクス」の精神を感じる。

現在バンドメンバー全員が脱退して、Passion Pitは、ボーカルのマイケルのソロプロジェクト的な側面が強くなっている。自身が躁鬱病を患い、アーティストの精神障害医療の支援団体、ウィッシュアート・グループを立ち上げている彼は、従来の商業的な音楽活動とは一線を画して活動していく声明を出している。そこに僕は「パンクス」の精神を感じる。彼には守るべき音楽があり、音楽の届け方を模索していく覚悟がある。

僕は彼の作品のリリースをいつも楽しみに待っている一人であり、音楽性は変わろうともポップでキャッチーで優しくて、どこか影があるPassion Pitを待ち続けている。そんな中でも”Sleepyhead”はPassion Pitとしての原点だ。

次回更新予告 Khrungbin(クルアルビン) “Maria Tambien”

 

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サムネイルから怪しげな空気感が漂っているのがわかる。Khruangbinは、タイ語で「飛行機」を意味する。タイ70年代ファンクや、アラブやイスラム音楽などから影響を受けたというルーツが特定的なバンド。このMaria Tambienは「イスラム」の空気感を感じる曲であり、あまりにかっこよすぎるので次回紹介させてほしい。

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