【Fashion】ファッション業界にいる僕が他人のセンスにとやかく言わない方3つの理由

こんにちは、Sleepy head(@SleepyHead_blog)です。

やっとファッションに関することをブログに書いてみようという気持ちになりました。

本日は「ファッションセンス」について。

僕はアパレル・ファッション業界で働いているのですが

もちろん周りは洋服が好きで、ファッション大好きな人が多いんですよ。

センスがある人もたくさんいると思いますし、そうでないと仕事を続けていくには難しい業界でもあります。

一方で、じぶんのファッションセンスの良さを過度に信じてしまっているからか

他人の洋服にダメ出ししたり、ダサいと批判してみたりする人もいるのも事実。

いわゆるマウンティングですね。

僕は、ファッション業界人とほぼ同じ立場にいますが

他人の洋服のセンスに口をだすことは絶対にしません。

他人のファッションセンスに口を出すことがあまりにナンセンスすぎると考えて生きてきたからです。

特に業界人が、普通の服好きに対して「ダサい」と決めにかかる行為は何も生みません。

他人の「ファッションセンス」にとやかく言わない方が良い理由を簡単にまとめると以下の3つが考えられるかな、と思います。

1. ファッションは個々人の「感性」ありきだから、絶対的に正しいものが存在しない

2.「好き」「興味がある」の度合いの深さだって人それぞれ

3. 「興味の方向」も多種多様だから

ファッションは「感性」の産業

一つ目のファッションは個々人の「感性」ありきで、絶対的に正しいものが存在しない」から。

こんなことは誰だってわかると思うのですが、ファッションは感性の産業です。

デザイナーの「感覚」が形になって

それぞれのかっこいい・可愛いを判断する「感覚」をもとに

消費者が洋服を選び、買い、身につけるわけです。

「感性」をジャッジするための、定数的なものさしは存在しません。

業界の中でビジネスを担う人たちは、売上を上げるために

この感覚をできるだけ目に見える形にして分析できるようにするために

奮闘しています。(と、信じています)

「感覚」をできる限り定量化し、「感覚」だけが一人歩きしないように

数字などにより裏付けをとり、ビジネスとクリエイションのバランスを保っています。

もちろん、例外はありますが、概ねファッション業界のみなさんはこんな感じ。

つまりファッション業界人は、ビジネスがうまくいくように、自分たちが持つ

感覚をジャッジしていく必要があります。

業界人は「センス」について敏感で、分析的で、スペシャリストで

あるべきだと思いますし、実際そんな人が多いです。

だからといって、ファッション業界人の考える「ファッション」がかっこいいとは限りません。

実際業界は右肩下がりで、百貨店や大手アパレルなんかも連日苦戦を強いられています。

「感性」から生まれ、「感性」で選ばれるファッションに絶対的な価値観なんかありません。

価格の高い低い、ブランドバリューの高さは一つの判断基準にはなりえますが

決して絶対的ではありません。

僕にも、好きなファッション嫌いなファッションがありますが

他人からすると真逆ってこともあり得ます。

(例えば、僕はモードなものが好きで、ストリートは全然好みではありません)

多様性こそファッションだと思います。

「好き」「興味がある」の度合いの深さだって人それぞれ

例えば、僕がファッション好きと聞いたら

・コレクションは毎シーズン欠かさず見ている

・ファッション絡みのニュースはチェックしている

・洋服にある程度のお金をかけている

・関連するカルチャー(音楽など)に関心がある

など、といったことが連想されます。

が、これだって人によってガラッと変わります。

「見た目だけ良かったらそれでOK!」

と、思う人なら全身ユニクロで事足りるかもしれませんし

カルチャーなんてファッションと結びついてくるはずもありません。

「強く見せられる、お金持ちに見られたい」

と、思う人であれば、ブランドネームがすぐわかるロゴTに、ルイヴィトンのモノグラムバッグを持ったりするかもしれません。

「モテるファッションを提案したい!」

というブロガーなら、清潔感のある無難な洋服を紹介することが一番大事かもしれません。

というように、土台が同じ基準にないのだから、批判が的外れだったりするわけです。

僕は、先ほど挙げた要素を抑えている人がおしゃれだと思いますが

それを絶対的なものとして、他人に強要するだけの根拠がどこにもありません。

だって、一口に「ファッション好き」といっても死ぬほどたくさんの種類がいるのだし

基本的には「ファッション馬鹿」はニッチなポジションです。

大多数は業界人が考えてるほど洋服に興味がないですから。

「興味の方向」も多種多様だから

先ほどの話に重複しますが

ファッションに対する「興味の方向」だって多種多様です。

ファッション紙だって古くは「TUNE」のようなエッジの効いたストリートスナップからモテたい大学生が読むような「メンノン」とか。

例えばTUNEみたいな攻めまくった洋服を好む人が、メンノンの感性を持った人をダサいと批判したところで、意味を無しません。

TUNEの人はアヴァンギャルドで目立つような洋服を好んでいますし、メンノンの人は爽やかでトレンドを押さえたいですし。

自分と違う方向を向いた人間を捕まえて「お前はダサい」ということ自体が的外れなのではないでしょうか。

例えば。

くるりとかサカナクションとかが大好きな、邦ロックが好きなバンドやってる若者は、エグザイルを聞いて「あれは音楽じゃないし、ダサい」と言うとします。(昔の僕です・・・)

が、エグザイルの音楽は彼みたいなバンドマンに向けて作られていません。

いわゆる10代のヤンキー的な若者や、マイルドヤンキー的な、「悪い男」のイメージにかっこよさを感じる人に対して作られていますよね。

なので、そもそも自分に対して向けられていない音楽を捕まえて「ダサい」と言うことは、あまりに的外れなわけです。

これってファッションにも同じことが言えると思います。

テイストや好きな方向性が違うファッションを捕まえてダサいと言う前に考えて、見ていただきたいですね。

まとめ

今日はとっちらかってしまいましたが、僕が他人のセンスにとやかく言いたくない理由を改めてまとめて参りました。

結局のところ、自分にとっておしゃれかどうかと言う「主観」が全てであり

ファッションにおいては客観的に、絶対的な視点は存在しないという価値観が僕の中にはあるからなんだなぁと思います。

この前提を考えてもなお、自分の口から「お前はダサい!」と言う主張が、他人にファッションを考えさせるには必要かもしれませんが・・・

主観的だからこそファッションは面白いですし、分析的にならず、批判的にならず

自分の感性を信じて着たいものを着ればそれでいいと思うのです。

では。