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Alice Phoebe Lou “Something Holy”

Alice Phoebe Lou – Something Holy (official video)

 

南アフリカ出身、現在はドイツ・ベルリンを拠点に活動する女性SSWであるAlice Phoebe Lou (アリス・フィービー・ルー)の”Something Holy“をご紹介したい。

26歳の女性シンガーソングライターである彼女の自由なメロディーラインと、壮大な雰囲気を醸し出すフォークやブルースを軸にした音楽性が聴くひとの心を打つ。特に海外のアーティストを聴くとき「歌」を重視することがあまりないのだけど、Alice Phoebe Louは彼女の「歌」を聴きたくなる。

非常に透き通る美しい歌声でありながら、ブルースを感じる力強さ、また奔放に動き回るメロディーラインがたまらなくクセになる。

加えて、彼女の音楽に関するキャリアが非常に興味深い。

南アフリカでドキュメンタリー映像作家の両親に育てられ、アートやカルチャーを身近に触れて育った彼女は19歳の頃にベルリンに拠点を移す。独学で習得し、ベルリンのストリートで路上ライブを行ううちに徐々に名を挙げ、数ヶ月後にはテレビ出演が決まり始める。

要はミュージシャンとして「ストリート育ち」なわけである。今でもストリートでのライブは彼女の大事なルーツであり、ビジネスマンからホームレスの人まで誰でも参加できる形態であることが、ミュージシャンとして人としての成長に繋がったとインタビューでも語っている。

参考 Interview: Meet Alice Phoebe Lou, the South African artist determined to do things her own wayFAR OUT Magazine

日本でいうとカネコアヤノと近い音楽性を持っているかもしれない。フジロックにも出演が決まり、ジャパンツアーを行うのだけど、実際カネコアヤノとの共演が決まっている。残念ながらチケットは完売している。しかし、単独の公演に関してはまだチケットを手に入れられるのでチェックしてみてほしい。

参考 『代官山 晴れたら空に豆まいて13周年記念』Alice Phoebe Lou Japan Tour 2019晴れたら空に豆まいて

僕もライブに行くことを決めたのだが、気に入ったあなたにはぜひライブを観にいってほしい。

Alice Phoebe Louが気に入った人におすすめ

雰囲気でいうと日本だとカネコアヤノに近いかもしれない。強い歌を歌う女性SSWはやっぱりいい。

DRIP TOKYO #2 カネコアヤノ